<マスターズ 最終日◇12日◇オーガスタ・ナショナルGC(ジョージア州)◇7565ヤード・パー72>
21度目のオーガスタでの時間。45歳のジャスティン・ローズ(イングランド)は「本当に素晴らしかった。一週間を通して、観客はずっと僕を応援してくれた」と感傷に浸った。今年も届かなかったグリーンジャケット。だが、最後はパトロンの大きな拍手で迎えられた。「とても美しい光景」という最終18番は、いつになってもこみ上げるものがある。
3打差の5位から逆転を狙った。7番からの3連続バーディで、一時はトップにも立った。「アーメン・コーナーあたりで流れが変わってしまった」。その勢いを止めたのは、やはり、11番からの難関3ホールだった。パーオンを逃した11番パー4、そしてグリーン奥に外し、その後のアプローチをミスした12番パー3で連続ボギーを叩いてしまった。
「明らかに、逃してしまったチャンス。特に悪いショットではなかった…いいショットとも言えなかったけど。11番は、もっと思い切って打てばよかった。風向きを考えると、信じて打ち込むことができなかったんだ。10番まではペースをつかんでいた。ゴールラインをトップで駆け抜けるメンタルもあった」
ここオーガスタでは、2015年、17年、25年と3度の2位。17年はセルヒオ・ガルシア(スペイン)に、そして昨年はローリー・マキロイ(北アイルランド)にプレーオフのすえ敗れた。今年は連覇を達成したマキロイに2打差の3位タイ。またしても、あとわずかが届かなかった。
「去年はゴールまでたどり着いたという感覚があった。勝つために必要なことはすべてやったから。時に(勝敗は)コインの表・裏のようなもの。ただきょうはもっといい結果を出せるチャンスがあったかもしれない。間違いなく悔しい」
13年の全米オープン王者は、40代にしてなお輝かしいキャリアを作っている最中だ。昨年は「フェデックス・セントジュード選手権」、そして今年も2月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」を制している。「ここ2年ほどで、再び弾みをつけ活力を取り戻したと言える。そして、これから先もまだまだ伸びしろがあるという自信を強く持っているよ。2021年の初めから22年、23年は厳しい時期だったと思う。23年の半ば以降からは、本当にいいゴルフができている」。まだまだ、その視線は鋭さに満ちている。
挑戦は来年へと続いていく。「(ギャラリーは)僕が一生懸命プレーしていることを知っているし、僕も全力を尽くしている。きっと彼らは僕の努力を評価してくれているのだと思う」。必ずやグリーンジャケットをまとった姿で、この万雷の拍手を浴びたい。
