ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

決め切れなかったラストピース 松山英樹はボギーフリーの「69」にも心残り

松山英樹は2番ホール以降、すべてのホールでパーオンしたが、バーディパットがなかなか決まらない一日を過ごした。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年7月23日 06時03分

<全英オープン 3日日◇22日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>
 
12番で9メートルのバーディパットがわずかに決まらなかった松山英樹は、手で顔を覆った。イーブンの25位タイから優勝戦線への浮上を図ったムービングデーは、ボギーフリーの「69」。だが、最後まで表情が晴れることはなかった。

ショット力は世界屈指! 松山英樹のドライバースイング【連続写真】

1番はグリーン手前の花道からパターを選択し、“2パット”のパー発進。ティショットがアイアンだった3番で、フェアウェイからピン上3メートルにつけてバーディを奪った。だが、最もやさしい5番パー5ではラフを渡り歩き、続くアプローチは手前のポットバンカーが気になる状況。カップ奥にオーバーして2パットのパーで終わった。
 
その後はワンピンほどのパットを打つチャンスが続いたが、これがカップに沈まない。左ラフから残り149ヤードを4メートルにつけた14番では、バーディを記録したが、決まったのはこの1ホールだけ。2番以降、すべてのホールでパーオンに成功したものの、1パットはバーディとした3番と14番のみ。そのほかはすべて2パットを記録し、パット数は『33』に落ち込んだ。
 
雨が降ってグリーンがやわらかくなり、リンクス特有の風が弱まったムービングデー。ジョン・ラーム(スペイン)がボギーフリーの「63」を叩き出すなど、ロイヤル・リバプールは伸ばし合いの様相を呈した。ピンチをしのぐという言葉が出てこないような安定したプレーで、松山はショットでバーディが狙える位置につけ続けた。だが、“ラストピース”が決まらない。
 
初日はパット貢献度(ストローク・ゲインド・オブ・パッティング)が『+2.79』で全体7位につけていたが、この日は『-0.97』とマイナスで全体54位。30パットだった2日目には「パターもきのう(初日)とは違って、ちょっと苦労しました」と話していたが、感覚を取り戻すことができなかったようだ。
 
ラフから打った2日目の12番2打目以降、自身の左腕あたりをマッサージするような姿も見られていた。しかし、この日はプレー中に気にかける様子はなかった。
 
中継局のインタビューでは「そう簡単に、OKバーディみたいな感じは、このコースでは求められない。5~6メートルが入ってくれないと、チャンスはない」と話した。伸ばしきれなかったことを「残念」と悔やむが、それでもトータル2アンダーは17位タイに順位を上げた。
 
首位のブライアン・ハーマン(米国)とは10打と差は大きいが、2位とは5打。松山にとって、追い越せない数字ではない。狙う「5~6メートル」にショットがつけられていることは、最終日に向けての好材料とも言えるはず。今季メジャー最終戦のラスト18ホール。これまでのうっぷんを晴らすようなプレーを期待したい。(文・笠井あかり)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

PGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト