石川遼、松山英樹らの歩みに見る米ツアーの厳しさ
それなのにギャラリー入場者数は練習日でも延べ1万人超。試合が始まると、1日7万人超が連日押し寄せる大盛況となった。
一体どうすれば、大物選手不在の中でそれだけの観客を動員できるのか。その秘訣は、目先の成績や人気によって目先の客寄せに走るのではなく、「長い目でじっくり選手を育てる」ことにあるのだと思う。
TPCフォーシーズンズを訪れた人々のお目当ての選手は2人いた。1人は、今年のマスターズで最年少優勝に王手をかけた20歳のジョーダン・スピース。そして、もう1人は、そのスピースと同じ道を辿ろうとする17歳のアマチュア、スコッティ・シェフラーだった。
スポンサー推薦で初出場したシェフラーは決勝進出を果たした。3日目にはホールインワンの見せ場まで作り、4日間を戦い抜いて22位になった。ひょっとしたら今週、最大のギャラリーを引き連れていたのは彼だったかもしれない。