シェフラーとともに最終組で回っていた首位のイェーガーがバーディパットを決めきれずパーとして、トータル12アンダーでホールアウトした直後。バーディを奪えば、イェーガーとのサドンデス・プレーオフ突入という状況下で挑んだシェフラーのバーディパットはカップ際で止まり、その瞬間、イェーガーの初優勝が決まった。
ドイツで生まれ育ったイェーガーは17歳のときに交換留学生として米国へやってきた。留学先のハイスクールのゴルフ部では、現在はPGAツアー選手となっているハリス・イングリッシュやキース・ミッチェル(ともに米国)がチームメイトだった。
テネシー大学チャタヌーガ校を経て2012年にプロ転向。2018年からPGAツアーで戦い始めたイェーガーは今年でツアー歴7年目を迎え、キャリア通算135試合目で、夢にまで見た初優勝をとうとう達成した。
この勝利でパリ五輪出場の可能性は大いに高まった。優勝賞金163万8000ドル(約2億4780万円)とフェデックスカップ500ポイントも獲得したが、「マスターズ」に初出場できることは「最大のボーナスだ」と歓喜の声を震わせた。
そして、もう1つ。イェーガーが何より喜んでいたのは、尊敬の念を抱いていたシェフラーと決勝2日間を同組で回り、自分が勝利したことだった。
イェーガーは今大会2日目が終わった時点で、シェフラーがいかに素晴らしい選手であるかの持論を米メディアに披露した。
「スコッティのゴルフは見ているだけでもワクワクして楽しい。彼のスイングは決してオーソドックスではないが、そこから打ち出されるショットはすごい。いいとは言えないところを良きものに変えているところが素晴らしい。そして、彼は本当にいい人。彼以上のナイスガイに僕は会ったことがない。でも僕は、そんなスコッティを倒してみせる」
