太平洋を望む美しいトーリーパインズGCで行われている「ファーマーズ・インシュランス・オープン」で米国男子ツアーのルーキーシーズンを迎える予定だったアドリアン・メロンク（ポーランド）に、LIVゴルフへ移籍するウワサが流れている。

メロンクは大会初日のスタート直前に大会を欠場することを申し出た。そして英国のザ・タイムが「次週に開幕するLIVゴルフに参戦する」と報道すると、米メディアも「メロンクのルーキーシーズンは始まる前に終わったかもしれない」と一斉に伝えた。

現在、世界ランキング39位につける30歳。2020年にポーランド勢初のDPワールド（欧州）ツアーメンバー入りを達成すると、22年7月「ホライゾン・アイルランドオープン」でポーランド勢初のツアー優勝を飾った。久常涼と同じく、昨年のポイントランキング上位の資格で今季の米国男子ツアー出場権を獲得。最優秀選手賞にあたる『セベ・バレステロス賞』も受賞するなど、最注目ルーキーのひとりだ。

先週の欧州ツアー「ドバイ・デザート・クラシック」ではローリー・マキロイ（北アイルランド）に続く2位で終了。今週は満を持して、米ツアーデビューとなるはずだった。メロンクの周辺情報では、ドバイからの移動で体調を崩したことが理由でLIVゴルフとは無関係としているが、移籍に関してのコメントは得られなかった。

米スポーツイラストレティッド誌によると、メロンクはマーティン・カイマー（ドイツ）が率いるクリークスGCのメンバーに加わり、来週2月2日に開幕する24年初戦へ出場するとされている。

また同時に、米1勝のタイレル・ハットン（イングランド）もLIVゴルフへ移籍すると報道。ハットンは2月8日開幕の米ツアー「WMフェニックス・オープン」への出場をすでに表明しているが、同週にはLIVゴルフの第2戦がラスベガスで開催される。

LIVゴルフからの正式発表はされていない。（文・武川玲子=米国在住）