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競技委員もお手上げ!? 聖地での全英オープンはもう無理?【海外メジャーの“ヒトネタッ”!】

競技委員もお手上げ!? 聖地での全英オープンはもう無理?【海外メジャーの“ヒトネタッ”!】

配信日時:2022年7月17日 05時30分

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は全英オープンが行われているセント・アンドリュース(スコットランド)から。

21時を回るとスタンドはこんな感じ



聖地には違いない。ところが…。大会初日から18ホール回るのに6時間がかかっている「全英オープン」。選手もうんざり、関係者でさえうんざり…。そもそも全組1番からスタートして予選ラウンドは156人52組。トップは朝6時35分で最終組は夕方4時16分スタート。全組ホールアウトしたのが夜10時25分というとんでもない事態に陥りました。

話題の新リーグ、LIVゴルフは各ホールから48人16組が一斉にスタートし、プレーをしているのは5時間程度。全英は、1日16時間以上…。プレーファストを推奨している現代ゴルフにおいて、まぁ、逆行もいいところですよね。

これにはいくつも原因があるのですが、大きな理由はセント・アンドリュースの距離に関係しています。大会公式ヤーデージはパー72としては短い7300ヤードほど。固い地面と風向きによっては400ヤードのパー4でも1オンしてしまう可能性があり、前の組のプレーを待つわ、待つわ。さらにはホールが交差したり、グリーンが共用されたりと、およそ近代的ではない、あるがままのレイアウトのためコース内は渋滞が多発…なんです。

ここまで遅いのは全英くらいでしょうが、この事態には競技委員も閉口。世界各地から集まったルールのスペシャリストの方々も、疲れた様子でした。2日目の4番ホールにいた一人にスロープレーの話を聞いてみると、とんでもない答えが返ってきたんです。

「コースの設計と不規則な天気で、どうしても時間がかかるのは仕方ないこと。7年前に開催されたときは、2つのパー5もここまで簡単に2オンできなかったんだけど、技術も道具も進歩が早い。何百年も前に造られたコースでは、もう無理なのかな…」。まさかそんな言葉が聞けると思えなかったので、思わず耳を疑いました。

聖地と呼ばれる場所で開催するのはもう…。「マスターズ」を開くオーガスタは毎年どこかしらのホールで距離延長を施しています。聖域とされてきた左ドッグレッグの13番パー5にもメスを入れ、ついに来年は距離が伸びるとの噂も出ています。果たして聖地はどうなるのか。次の開催年は発表されていませんが、まさか開催ロースターから外れることはないですよね???

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