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「とにかく向こうにかじりつく」 金谷拓実が全米プロ、米ツアーにかける思い

「とにかく向こうにかじりつく」 金谷拓実が全米プロ、米ツアーにかける思い

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年5月17日 11時30分

飛距離を上げていくのか、それとも他の部分を磨いていくのか。金谷に質問をぶつけてみた。「距離が長い試合もあるし、ヘリテージやソニーはそこまで長くなかった。でもフィールドの厚さもありますよね。テキサスオープンのように、『こんなに簡単に5アンダー、6アンダー出るんだ』みたいなコースも多い。自分には出せるイメージはなかった」。金谷の徹底したコースマネジメントをもってしても、攻略が難しいコースもある。自分のプレースタイルと、米ツアーの選手との違いについては、「どうなんですかね…。まだ全然わからないです」と吐き出す。

それでも、今週開催の全米プロでも1試合1試合全力でプレーすることには変わりはない。会場となるサザン・ヒルズCCは2007年にタイガー・ウッズ(米国)がトータル8アンダーで優勝したコース。ウッズを含めてアンダーパーは5人しかいなかった。

「コースは一応、映像で見てはいます。優勝は8アンダーだから難しいんだろうなと。距離は7400ヤードだから特段長いコースではないんだろうけど、木々でセパレートされていて、フェアウェイでも木がかぶって狙えない状況もあると思います。グリーンは砲台ですし。映像でしか見られていないから、行ってみないとわからないですけど、難しいコースはどれだけグリーン周りでセーブできるかだと思う」

金谷はティショットの置き場所とグリーン周りでのアプローチを、キーポイントに挙げる。全米プロでの目標については「前まではどの試合でも優勝するって、それを目標に言ってたんですけど…いまはそれが言いにくくなっている。でもやっぱりどの試合でもベストを尽くしてやる。頑張ります」。いつもの金谷よりは少し歯切れが悪いが、予選通過が目標ではない。

さらに言えば、全米プロの結果次第で、今後のスケジュールもだいぶ変わってくる。現在63位の世界ランキングを上げることで、6月の「メモリアル・トーナメント」、「全米オープン」の出場も見えてくるのだ。

「全米プロが良くて、世界ランキング50位に入れればメモリアルに出られる。全米オープンも全米プロ終わりで60位に入れれば行けるし、本当に1試合1試合頑張るしかない。マッチプレーのときもたまたま良くて、ヘリテージの出場資格があれで取れたし、この週頑張れば、あの試合出られるみたいなのが最近多いです(笑)」

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