「ボクはそういう問題からは距離を置きたい。フィルは長いあいだPGAツアーにいるし、ボクがとやかく言うことではない。彼が言ったことにすべて賛成というわけではないが、彼との友情には関係ない」と明言を避けながらも、理解を示すことができない部分もあったという。
「世界ランキングトップ100以内の選手には、新リーグへの参加の打診があったはず」とミケルソンが言うように、意味深な“ノーコメント”を貫く選手もいるほど、問題は複雑化している。PGAツアーや欧州ツアーから一流の選手を引き抜くために桁違いの額を提示しているといわれる新リーグ。世界1位のラームにも当然話しはあったはずだが、目下の目標は昨年6月の「全米オープン」以来となる勝利を果たすことだ。
27歳のラームにとっては、中東マネーが動く新リーグよりも、まずは世界ランキング1位として、地元大会を盛り上げること。ちなみに、準地元のミケルソンは今大会を欠場。この問題は果たしてどこまで進むのか…。(文・高桑均)