米国男子ツアーの2021-22年シーズンは22年初戦が終了した。昨年のツアー勝者のみが集まったエリート・フィールドを制したのはキャメロン・スミス(オーストラリア)。トータル34アンダーのスコアは、72ホール競技の最多アンダーパー記録となった。
ジョン・ラームのドライバースイングをハワイで撮影【連続写真】
これまでの記録は03年の本大会でアーニー・エルス(南アフリカ)が記録したトータル31アンダー。実に3打も更新したことになる。ちなみに今大会で2位に入ったジョン・ラーム(スペイン)もトータル33アンダー、同3位のマット・ジョーンズ(オーストラリア)もトータル32アンダーでこれまでの記録を抜いた。
例年どおりバーディ合戦となった今大会。12月に記録的な雨量がコースを襲い、2日目まではリフト&クリーン、つまりフェアウェイや芝が短く刈り込まれた箇所ではボールを拾い上げ拭くことができ、グリーンは例年よりも軟らかくボールが止まりやすかった。それに鍬手ハワイ特有の風も穏やかという好条件があったとしても、強烈なスコアの伸ばしあいは今年のツアーが激戦になることを予感させるものだった。
ラームは4日間で32コのバーディを奪った。これは01年にマーク・カルカベッキア(米国)らが打ち立てた記録に並んだ。ジョーンズが3日目と最終日の2日間でマークした23アンダーというのは、同一大会における連続2ラウンドのツアー記録。1日でも遅れをとると、手遅れになる大会といえる。