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メダル争いは「まったく信じられなかった」 松山英樹が“不安要素”乗り越え猛チャージ

メダル争いは「まったく信じられなかった」 松山英樹が“不安要素”乗り越え猛チャージ

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2021年7月31日 19時00分

東京五輪ゴルフ競技(男子) 3日目◇31日◇霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県)◇7447ヤード・パー71>

「あした1日、もってくれたら」。第3ラウンドで「67」をマークして首位と1打差に迫ったが、その体はギリギリだった。

公式会見でメダルへの思いを口にする松山英樹【写真】

今月2日に新型コロナウイルスに感染し、東京五輪が復帰戦。そばで見ていたヘッドコーチの丸山茂樹から見ても、体調面での不安は見てとれた。徐々に調子を上げてくると信じてはいたが、「10日間なにもできず、始動したとなったらあからさまに体力がなくなっているのが分かって、不安だったと思う」と明かす。「ラウンドもできていない、1試合もやれていないと、不安要素の話しかなかった。本当に不安だと思っていた」と、松山自身も懸念を口にしていたほどだ。

加えて、雷による連日の順延に猛暑。練習場で球を打てば、ウェアはすぐに汗でびっしょり。スタート前に着替えてティイングエリアに立ち、プレー中もこまめにタオルで汗を拭い、早藤将太キャディが松山を気遣って、うちわで仰ぐ場面もあった。

それでも、自分自身に甘えは一切許さない。「体力的に戻りきっていないのでしんどい部分はあったけど、そんなのは言い訳」と、5バーディ・1ボギーの「67」でメダル争いの位置は死守した。そんな松山の姿から感じるのは、周囲の期待への責任感。「かなり重圧を背負ってやっているんだろうなと、間違いなく感じる」と丸山。その責任感が、万全ではない体調の中でもこの位置に押し上げた。

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