29歳のキャントレーはこれまでに通算3勝を挙げており、そのうちの1勝は2019年のメモリアルトーナメントだった。
つまり、モリカワもキャントレーもミュアフィールド・ビレッジで勝利した経験があり、モリカワの4勝のうち3勝はニクラス設計のコースで挙げたもの。どちらもコースとの相性は抜群だ。
しかし、今年のミュアフィールド・ビレッジは大改造されており、ニクラスいわく、「難しくするつもりはなかったが、いいコースにしようとしたら難しくなってしまった」。
モリカワもキャントレーも最終日の序盤は出入りの激しいゴルフになった。ニクラスが指摘したように、少なからず動揺はあったのだろう。だが、2人とも淡々と戦い続け、ともにトータル13アンダーでサドンデス・プレーオフへ突入した。
1ホール目の18番。フェアウエイからの第2打をグリーン左に外したモリカワは、3打目で寄せた後、1.5メートルのパーパットを沈めることができなかった。