オハイオ州にあるファイアーストーンCCで開幕した「WGC-ブリヂストン招待」の初日。快調にスコアを伸ばしてきた石川遼が最後の最後で大ピンチを迎えた。
勇太、パットに苦しみ出遅れるも「終わったわけじゃない」
大ギャラリーの詰め掛けた18番のセカンド。「残り155ヤード。7番アイアンでスライスをかけようと、思いっきりフェースを開いて打った」。しかし、ボールはフライヤーしてイベントテントに当たり、グリーン奥の民家の裏庭へ。
ブッシュの後ろに止まったボールは2度の救済を受けて何とか打てる位置にドロップ出来たが、依然として厳しい状況。しかし、民家の柵の内側からグリーン方向へ上手く打ち出すと、ボールはピン3メートルへつくナイスリカバリー。ギャラリーとハイタッチを交わしながらグリーンへ上がると、このパットをねじ込みパーセーブしてみせた。
「あんなところから打ったプロはいないと思う。ちょっと恥ずかしかった。後ろのアダム・スコット達も待たせてしまったし」と最後のドタバタに苦笑いをみせたが終わってみれば3アンダー。モンスターコースをしっかりと攻略して見せた。「今日は出来すぎかなと思う自分がいるけど、それより2つも3つも上の選手がいる。明日もパープレーでは順位は上がらないから、ひとつでも上を目指していきたい」この勢いのままバーディ合戦に乗り遅れることなくついていけるか。