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「1ptでダメだったと思わない」政田夢乃がQTで生かしたい“メンタル力”

政田夢乃が持ち前のポジティブシンキングで好位置をキープしている。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年11月28日 07時30分

<JLPGA ファイナルQT 2日目◇27日◇葛城ゴルフ倶楽部 宇刈コース(静岡県)◇6454ヤード・パー72>

今季のシード争いが決着した2週前の「大王製紙エリエールレディス」終了時点で、政田夢乃のメルセデス・ランキングは56位(最終結果は57位)。来季の第1回リランキングまでの出場権が得られる55位に、わずか1.68ポイント届かず、QTを戦うことになった。それでもその視線は、この4日間をしっかりと戦い抜き、来季の出場権をつかむことに向けられている。

政田夢乃と夢の国【写真】

「もともとQTに行くつもりで、たまたま(7位で終えた)最終戦で惜しいところまで行けただけ。悔しかったというよりも、最終戦は最終戦で頑張れた。その流れでQTも(上位にいきたい)。一打、1ptの差でダメだったとは思わず、今はそう考えています」

昨年のプロテストに合格し、迎えたルーキーイヤーはさまざまなことを経験する一年でもあった。昨年のQTはファーストステージで敗退し、開幕時はQTランキング147位で下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だった。しかし、限られたレギュラーツアーでのチャンスを生かし、リランキングで優先出場順位を上げると、8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」では2位に入るなど優勝争いも経験。初優勝、シード入りの可能性を感じさせる位置まで這い上がった。

「メンタルしか取り柄がないくらいポジティブで強気。それが今年一年の私のゴルフにも出てきていて、いいことだと思えています。失敗もたくさんしたけど、学びながらの一年。それをQTで生かせるように」

そう意気込んで迎えた今年のQTは、トータル2アンダーの12位タイと、来季前半戦の出場権を得られる位置で折り返した。2日目は後半の4番までに2つスコアを落としながら、終盤の5番、7番でバーディを奪い返す粘りも見せた。最後は9番でボギーこそ叩いたが、7番は8メートルのパットを決めてスコアを伸ばした。歯を食いしばりながら歩みを進める強さも感じられる。

クルクルと舞う葛城の風は、決してたやすくはない。本人も「風がすごく苦手なので、(2日目の)1オーバーは上出来」とうなずける部分でもある。グリーン奥に外すと難易度が上がるため、「攻める気持ちはだいぶ少ない。大ケガしないように」と、メリハリを利かせたゴルフを意識していく。ただ「あと2日あるし何があるか分からない。伸ばして頑張りたい」と、来季の出場権は譲らない。プロ2年目は開幕からレギュラーツアーで結果を残していきたい。(文・間宮輝憲)

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