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ナショナルチームで育まれる“世界基準”への意識 プロツアーVの高2女子は「他国の選手のレベルを知った」一年に

「2025年度 JGAナショナルチーム慰労会」が行われた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年12月16日 12時02分

JGAナショナルチームの選手たちは、さらなる高みへ登っていく
JGAナショナルチームの選手たちは、さらなる高みへ登っていく (撮影:ALBA)

日本ゴルフ協会(JGA)は15日、港区の虎ノ門ヒルズフォーラムで「2025年度 JGAナショナルチーム慰労会」を開いた。チームの一年の締めくくりとなる行事だが、今年は、2015年から昨年までヘッドコーチ(HC)を務め、以降は「選手・指導者育成コンサルタント」として強化全体を統括しながら退任が発表されていたガレス・ジョーンズ氏の“お別れ会”も兼ねるような式になったが、世界を目指す意識は選手たちにもしっかり伝わっている。

〈写真〉レンジ練習もラウンドもなし!? ナショナルチームの合宿に潜入

今年ナショナルチーム入りを果たした男子の長﨑大星(勇志国際高1年)は、「試合や合宿を通して学ぶことが一番多い、濃い年になりました」と、2025年を総括。さらに「海外に出場する機会を得られるのはナショナルチームでしかできない。一番成長できる年になりました」とも話した。

日の丸を背負い、10月の「世界アマチュアチーム選手権」や、「一番出たい試合だった」という「アジアアマ」などに出場。そこは、学びの連続になった。「持ってる基本が海外ではまったく通用しなかった。打ち方を真逆にしないといけなかった」。特に痛感したのがアプローチ。「球を上げる時はインから上げるのがセオリーなんですけど、カットで打たないといけない、という場面もありました」。ただ、この経験により「上達もしてきて海外で通用するための準備ができた。来年、もっと成長できれば」と、手応えを得る一年にもなった。

女子の岩永杏奈(大阪桐蔭高2年)も、「海外の派遣試合に出させてもらって、なかなか思うようなプレーができなかったけど、来年もまたナショナルチームで活動するので経験を生かしたい」と話す。ジョーンズ氏はHCを退いていたため、直接指導を受ける場面は多くはなかったが、「合宿の講習などで教えてくださって、いい経験になった」と、その言葉をしっかりと心に刻む。

今年11月の下部ステップ・アップ・ツアー「明治安田レディス」では、史上8人目となるアマチュア優勝も達成。来年はプロテスト受験も控えており、「ナショナルチームとしての活動もそうですけど、ツアーの方でももっと今年より頑張っていきたい」と意気込む。そのうえでも「海外の選手と回る機会が今までより増えて、他の国の選手のレベルを知れた。足りないところも知ったので、オフに練習して、海外での試合で来年はいい成績を残したい」とナショナルチームでのプレーは大きな意味があった。

鳥居さくら、藤本愛菜(ともに日本ウェルネススポーツ大1年)のようにプロテスト合格により卒業する選手もいれば、来年もアマチュア日本代表として戦う選手もいる。それぞれがそれぞれの場所で成長を続けるが、将来的な世界進出を目指すうえで、多くの学びがこのチームにはある。(文・間宮輝憲)

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