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単独首位で迎えたバックナインに失速 櫻井梨央が3打差3位に「悔しい」

単独3位に入った櫻井梨央。ダイヤモンド世代の一員として、確かな実力を発揮した。

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2025年6月21日 08時30分

堂々の優勝争いを繰り広げた櫻井梨央
堂々の優勝争いを繰り広げた櫻井梨央 (撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 最終日◇20日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6462ヤード・パー72>

手をかけていた日本一はするりと逃げていった。1打差4位から優勝を目指した櫻井梨央は後半にスコアを落とし、首位と3打差の3位に終わった。

【写真】プロの舞台で会いましょう!

「頑張ったんですけどね。悔しいです。バーディ、バーディのスタートで、いい流れかなと思ったけど、後半に落としてしまったので、こういう結果になるのも仕方ないですね」

出だしの1番で4メートル、続く2番は5メートルと続けて長いパットを沈める連続バーディで、単独首位に躍り出た。4番は残り160ヤードの2打目を6番アイアンでベタピンの会心ショット。この日の平均スコアが『4.60』でボギーが32人、ダブルボギー以上は5人いた最難関ホールでバーディを奪うなど、流れは宮城・仙台市出身の21歳にあっただけに悔しさも募る。

「最後のハーフがポイントだと思っていたのに、1オーバー。優勝というよりも、60台で回りたかった。そこだけを常に頭の中で考えながらラウンドしていたのに、最後までできませんでした」

初日は「73」で、2日目からは3日連続の「70」でトータル5アンダー。単独首位で折り返しながら、1バーディ・2ボギーで自ら流れを止めてしまったバックナインの克服が、プロを目指していく櫻井のこれからの宿題となった。

7月からは茨城・明秀学園日立高3年時だった2021年以来となる2度目のプロテストが始まる。日大を昨年9月に中退し、退路を断って臨む2度目の挑戦。女子アマ日本一の座は逃したが、「4日間上位で戦えたことはすごく自信になった。春先は調子が悪かった分、ここまで上げてこられたのもよかった」と視線は上を向いている。

宮城出身のツアー優勝者はまだ誰もいない。ツアープロも今季は山路晶、大須賀望ら4人だけ。キュートなルックスと明るい性格のヒロイン候補がやるべきことは、一つしかない。(文・臼杵孝志)

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