<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前情報◇28日◇テ・アライリンクス・サウスコース(ニュージーランド)◇6842ヤード・パー71>
昨年、弟があと一歩まで迫った夢の舞台。今年は兄の長﨑煌心(こうしん/東北福祉大)がその切符をつかみにいく。
昨年大会では、弟の大星がタイのフィファ・ラオパックディとのプレーオフにもつれ込んだ。3ホールに及ぶ激闘を、煌心はライブ配信で見届けていた。
優勝者には、来年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられるが、「マスターズと全英。それが目の前に来ていたので、本当に夢じゃないなと思いましたし、すごく近くにあるんだと思いました」。
ゴルファーにとって、憧れのメジャーでプレーすることは大きな目標。「ゴルファーの夢ですよね。会場に入るだけでも。そこでプレーするならなおさらですよね」。弟が優勝争いを演じたことで、その夢は遠い世界の話ではなくなった。
「優勝してマスターズ、全英に行きたいです」
その舞台を目指す煌心自身も、今年は大きな経験を積んできた。松山英樹が主催するアマチュア予選会を勝ち抜き、日本開催の米国男子ツアー「ベイカレントクラシック」に出場。続く「日本オープン」にも参戦し、2週連続でトッププロたちと同じ舞台に立った。
「自分の飛距離に対する自信。ショートゲームや仕上がったグリーン。そういった面での学びが多い2試合だった」と、大舞台の戦いを振り返る。
米ツアーの舞台も経験し、今大会を前にした表情は落ち着いている。「楽しみです。今は全く緊張していないです」。多くのギャラリーが詰めかけた「ベイカレント・クラシック」での経験も、今大会に臨む心の余裕につながっている。
昨年、弟がつかみかけたメジャーへの切符。今年は兄が、その一歩を踏み出す番だ。(文・齊藤啓介)
