合格率3%を切る狭き門への挑戦が今年も始まる。JLPGAプロテストは7月の1次6会場を皮切りに、9月の2次2会場、そして11月の最終(静ヒルズGC)と進んでいく。昨年8名のプロを輩出したマイナビ ネクストヒロインゴルフツアーから出場する選手たちにテストへの思いを聞いた。今回は、プロテスト初挑戦となる長谷川円香だ。
2021年からJPLA日本ドラコン選手権4連覇。25年には日本女子最長となる395ヤードをマークしてWLD世界ドラコン選手権3位。輝かしいドラコンでの実績を持つ24歳は今年ドラコン競技を引退し、ツアープロを目指して新たな挑戦をスタートさせた。
「多分、未練はずっとあった状態でドラコンやってたのかなって」。ドラコン競技で日本では敵なし。ボールを飛ばすということにすべてをかけてきたことに後悔はないが、「プロテストを1回も受けずにゴルフをやめてしまった」という小さな引っ掛かりはどこかにずっとあった。
「もう1回真剣に、ドラコンに注いだ情熱をゴルフに注いだらどのくらいまで行けるのかな」と迷っていた頃、師事するツアープロコーチの森守洋氏から背中を押されたことも大きかった。「絶対ツアーにいけるよ」。そんな言葉はこれまでも、いろいろな人からいく度となくかけられてきたが、相手は堀琴音、柏原明日架、菅沼菜々らツアー優勝者たちを指導する名コーチ。背中を押されると「その気になった」。
試合のなかでの技術向上を目指して今年からネクヒロにも参戦中。これまで触れ合ってこなかった同世代のツアーを目指す選手から受ける刺激も多く、「みんな上手だから勉強になる。でも遠い目標じゃないとも思えた。ドライバーは褒めてもらえるから自信になるし、毎試合自分の成長を観れるのが楽しい」とうなずく日々だ。
ただ、ドラコンとスコアを作るゴルフは別物。そこにある壁は想像以上に高い。「取り組んでることは全部ですね。ドライバーは自分のなかでは頼れるクラブですけど、アイアンはどういう球でどこに落とすかっていうところ。アプローチ、パターはまだ全然初歩的な段階で、全部がまだやり始めたて、勉強したてって感じです」。約400ヤード先を見ていた視線は今は足元に注がれている。
今年は1次予選D地区(ジャパンクラシックGC・7月22日〜24日)からプロテストを受験する。もちろん初受験でクリアできるにこしたことはないが、「とにかく自分のレベルを知るっていうところが今年の目標。もっと自分の技術を上げたいなっていうほうが強い」と現在地は冷静にとらえている。
「自分のプレースタイルを貫きたい。目先のスコアにとらわれて萎縮したゴルフをするよりかは、私らしく飛ばして、もっと先のツアー優勝とか将来LPGAに行きたいっていう目標の方を見るようにして。大きいゴルフというか、みんなが今までやったことないゴルフをしたい」。ツアープレーヤーとしてはまだまだ成長過程。目先のプロテストよりも、その先の未来を大事にしたい。
