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「尾崎といえば……ケイスケ!」 プロ10年目の尾崎慶輔が初優勝

「尾崎といえば……ケイスケ!」 プロ10年目の尾崎慶輔が初優勝

配信日時:2021年7月11日 18時51分

プロ10年目の尾崎慶輔が念願の勝利をつかんだ
プロ10年目の尾崎慶輔が念願の勝利をつかんだ (撮影:ALBA)
<JOYXオープン2021 最終日◇11日◇JOYXゴルフ倶楽部上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72>

プロゴルファーのマネジメント会社のJOYX(ジョイックス)が主催するツアー外の1日競技「JOYXオープン」は、13回目を迎えた今年も伊澤利光や小田孔明、武藤俊憲、小鯛竜也、秋吉翔太らツアー優勝経験者やシード選手が多数出場。「66」をマークした出水田大二郎ら4人のプレーオフにもつれ、プロ10年目、30歳の尾崎慶輔が1ホール目で60センチのバーディパットを沈めて決着。自身のプロ転向後の初優勝を遂げた。

デシャンボーもやっている! 勝利に導いた極太グリップ【写真】

10番のトップスタートで出た尾崎は、「ティショットが安定していて、ピンチらしいピンチもなくチャンスで決められました」と、フェアウェイキープ率は“ほぼ”100パーセントで、1イーグル・4バーディ・ノーボギーの好スコアにつなげた。ホールアウトから2時間30分後のプレーオフでも集中力を切らさなかった尾崎。初めて優勝カップを掲げるその目の奥には、きらりと光るものがあった。

会場入りする前は半信半疑だった。今季は下部のAbemaTVツアーを主戦場としているが、10戦して10位タイが最高で、6度の予選落ちを喫している。「アイアンで30ヤード曲がるほど、ショットが乱れていました」と、パーセーブするのが精いっぱいで、プロとして賞金を稼ぐための“伸ばす”には程遠い状態。「知人の勧めで(ブライソン・)デシャンボーが使う極太グリップを練習用クラブに挿して、手先を使わない意識にしたらよくなってきました」。無意識のうちに手先でボールをコントロールしようとしていたことで不調となっていたが、直近の試合で「68」をマークして感触がよくなった。「この大会は有名選手がたくさん出ていますし、自信になります。自分のゴルフがよくなっている実感もあります。今年はAbemaTVツアーで来季の出場権を取れるようにがんばりたいです」と秋以降の戦いに目を向けた。

尾崎は明徳義塾中学、高校、そして東北福祉大学出身だ。今年「マスターズ」を制した松山英樹の1学年上で同じ道を歩んでいる。後輩が世界で活躍する姿を見て「凄いと思います。正直、レベルが違いすぎて、“自分もやれる”みたいには思えませんよね。学生時代からすごかったですし、自分は自分で足元をしっかりみながら、一つひとつ目の前の目標をクリアするだけです」。

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