昨年味わった悔しさを糧にして、プレッシャーを乗り越えた。ルネサンス高3年生だった昨年、初めて挑んだ日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストでは、合格まで5打及ばずに涙をのんだ。
「調子も悪くなく挑んだんですけど(不合格で)、メンタルに課題があると思いました。そこからはメンタルの先生とかに相談して、そこは成長できたかなと思っています」。独特の雰囲気に包まれ、実力だけではないものが試される場での挫折が、今につながっている。
そして今年、2度目のプロテストが控えているが、この1勝がもたらす影響は大きい。「難しいコースで(トータル)12アンダーで回れたのは自信になります」。昨年同様に、今年も1次、2次予選は免除で、最終テストから出場ができる。ただ、そこでの合格を“目標”にはしない。「今まではプロテスト、プロテスト…って考えていて、それがプレッシャーになっていた。今は、目の前のコースでアンダーを出すことが目標です」。
3日目を終えトップに立っていた廣吉優梨菜(福岡第一高2年)、岩永杏奈(大阪桐蔭高3年)と2打差からスタートし、「66」をたたき出しての逆転は強さの証し。同じナショナルチームで汗を流す“仲間”との優勝争いも刺激になった。「みなさん上手だし、きょうは絶対に伸ばさないといけないと思った。本当にいいライバルです。普段は一緒に合宿とか練習をしていますが、普段一緒だからこそ勝ちたい気持ちがありました」。切磋琢磨がもたらした優勝でもある。
この勝利により、10月の「日本女子オープン」(兵庫県・宝塚GC 旧コース)出場権も獲得した。「まだアプローチとパターが課題なので克服したいですね」と、今後、取り組んでいくことも明確にある。
おっとりとした口調で、自己分析する性格は「マイペース」。将来は「みなさんに愛されるプロゴルファーになりたい」と話す18歳が、67回の歴史を誇る大会にその名を刻んだ。(文・間宮輝憲)
