今年が5回目のプロテスト挑戦となる島田紗(すず)はジュニア時代、地元・北海道で弟やいとことともに腕を磨いていた。3歳下の弟・温太(はると)は今年の「北海道アマ」のチャンピオン。同じく3歳下のいとこ・ゆらは「北海道女子アマ」で2年ぶり2度目の優勝を果たし、「日本女子アマ」でも6位タイに食い込んだ。2人は東北福祉大の後輩でもある。
「ゆらはプロテスト1次を通ったので、2次は西那須野(A地区)で一緒になると思います。ゆらが受験するころには私は受かっていると思っていたので、一緒に受けるのは悔しい反面、今は一緒に合格して島田の名を多くの方に知ってもらおうという気持です」。自身を追いかけてきた、いとこの存在がモチベーションにもなっている。
西那須野CCは大学時代に師事していた井上透コーチとの合宿で「数え切れないほど回りました」。西那須野は3つあるプロテスト2次予選の会場の中でも、スコアが伸びない我慢比べが予想されている。コースを知っていることは、昨年に続く最終プロテスト進出に向けて有利に働くはずだ。
昨年のプロテストが終わってから、島田はスイング、メンタル、フィジカルとすべてを見直してきた。「全部違うことに取り組んで、今年は違う自分でゴルフができていると思います」。新たにメンタルトレーナーについて、「入り込み過ぎて周りが見えなくなる」「プレー中の喜怒哀楽が強過ぎる」という弱点を克服。自分自身を俯瞰して見られるようになってきた。
技術面では2年前から指導を受ける柳橋章徳コーチのもと、スイング改造に着手。球の高さが足りないという課題に取り組んでいる。さらにフィジカル面では神経トレーニングを取り入れた。「目を動かしたり、バランスボールに乗ったり、体を思い通りにコントロールするトレーニングをしています」。筋力トレーニングとは違うアプローチでさらなる成長を目指している。
島田には憧れのプロが2人いる。吉本ここねは札幌光星高の2年先輩。「ここねさんはいつ会っても女神なんです。どんな時でも涙が出るぐらい優しくて、謙虚で、尊敬する先輩です」。もう一人は河本結。「2回お会いしたことがあるんですけど、本物のプロフェッショナルという感じでした」。島田が目指す「常に上位にいる選手」という理想像に合致する存在でもある。
「得意クラブを聞かれたらドライバーと答えているんですけど、実際には苦手なクラブはないし、全部が好き。抜かりなく練習しています」。オールラウンドなプレースタイルを武器に、いとことの同時合格を果たせば、大きな注目を集めるはずだ。
