「野球は小学4年のときに始めました。高校では将来ゼッタイにゴルフに役立つと思い、硬式野球部で3年間鍛えてもらいました。野球とゴルフは共通するポイントがたくさんあります。打つバッティングでは振る力がつき、投げるほうではヒジや手首の使い方を覚えました」という吉村。
ベストスコアは75だが、ハーフは33をマークしたことがあるという。ドライバーの飛距離は260ヤードで力強い球を打つ。だがプロになるには「もっと経験を積み重ねないと上に行けない」と考え、MNGTにエントリーしたのだという。
「今大会では貴重な経験を積ませていただきました。飛距離が負けていなかったのは自信になりましたが、ショートゲームをはじめ、もっと勉強していかなくちゃいいけないことがたくさんあります。幼いころはやらされていたゴルフが、いまは楽しくなってきました。プロテストに向けて精進します」
初めての試合ながら4つのバーディ奪取は、攻めの姿勢を貫いた結果。ポテンシャルの高さはしっかり見せてくれた。あとは試合での経験値を上げていきたいのだが、MNGTの次戦の出場は未定だ。まずはファン投票で出場権を得たいところ。吉村のゴルフ道はまだ始まったばかり。しっかりと見届けてゆきたい。(文・河合昌浩)
