<BMW女子選手権 2日目◇20日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>
ビッグスコアも飛び出した初日は平均ストロークは『69.63』で、2日目は『72.83』のオーバーパー。北から吹く冷たい風に多くの選手たちが苦しんだなか、笹生優花は4バーディ・1ボギーの「69」で回った。「全体的に安定していましたし大きなミスがなかったので、それが結果に出ていると思う」と淡々と振り返ったが、順位を59位タイから25位タイまで上げることができた。
一日中吹いた風は、いきなり突風になるなどコースを舞い、向きが逆になるところも多かった。それでも「きょうはきょうでアジャストできたと思う」として、タイミングを待ったりキャディのディランさんとの会話を重ねながら、マネジメントの策を取っていった。
圧巻だったのは終盤8番パー5。実測496ヤードと距離は決して長くはないが、ティイングエリアからグリーンまで打ち上げで、体感はそれ以上。そのなかで2打目は240ヤードから直接グリーン奥に乗せて2オンに成功。このスーパーショットにはギャラリーも感嘆の声を上げたというが、続く20メートル超えのロングパットをきっちり寄せてバーディを奪った。「グリーンに乗ったのでよかったです。結構遠かったけど…」と、どよめかせた一打を振り返る。
1週間のオフには、家族と一緒に和歌山県・高野山に訪れ、寺修行をした。座禅や瞑想の“効果”については「なにも変わっていない気がする。変わっていたらきょう断トツトップですよ(笑)」と冗談交じりに笑う。「あまり意識していないですし、結局はゴルフ、ショットなので。気持ちがどうあろうと、ゴルフがうまかったらトップだから」と、首位と8打差のリーダーボードに目を向ける。
週末もかなり冷え込む予報。「できれば雨が降らないで、もう少し暖かくなってくれれば」と願いながら、残り2日間での“大爆発”を目指す。(文・笠井あかり)
