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山下美夢有&西郷真央が息ぴったり 笑顔の快勝締め「すごく心強かった」

3位決定戦で気を吐いた山下美夢有&西郷真央。素晴らしいコンビネーションで相手を寄せつけなかった。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年10月27日 12時02分

息の合ったコンビプレーを見せた山下美夢有(左)&西郷真央
息の合ったコンビプレーを見せた山下美夢有(左)&西郷真央 (撮影:ALBA)

<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 最終日◇26日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>

世界4位で大会を終えた日本代表は、普段とは異なるチーム戦で絆を深めた。「チームプレーがゴルフではめったにない」と語るキャプテンの古江彩佳を中心に、山下美夢有、西郷真央、竹田麗央が“最強ジャパン”を結成。世界を相手に戦い抜いた。

≪写真≫渋野、西郷、山下のアイアン打点はこんなに違った!

中でもひときわ存在感を放ったのが、山下&西郷ペアだ。3日目のプールステージではフォアボール(それぞれがプレーしていい方のスコアを採用する)で、3位決定戦ではフォアサム(1つのボールを交互に打つ)でコンビを組んだ。予選の韓国戦では3ダウンからの大逆転劇を演じ、準決勝進出の立役者となった。

3位決定戦でも息の合ったプレーを披露した。互いに異なるメーカーのボールを使用するが、「お互い『相手のを使うよ』と言っていたけれど、美夢有ちゃんが『ブリヂストンでいいよ』って言ってくれたので、お言葉に甘えて」(西郷)と西郷のボールを採用。さらに「パー3のイメージがあまり(良くない)という話があって、私はそんなに悪くなかったので」と、西郷がほとんどのパー3でティショットを担当した。

その戦略が的中し、パー3の16番、6番でポイントを奪取。山下がチャンスにつけて西郷が決める。理想的なリズムで試合を運び、世界選抜のブルックス・ヘンダーソン(カナダ)&シュ・ウェイリン(台湾)を相手に4&3と快勝した。日本チームはシングルスで2敗を喫して最終順位は4位となったが、最後までくらいついた。

山下と西郷は同じ2001年生まれの“新世紀世代”。ともに2019年のプロテストで合格し、プロ3年目の22年にはメルセデス・ランキングでワンツーフィニッシュを果たした。今年は西郷が「シェブロン選手権」、山下が「AIG女子オープン」(全英)で海外メジャー優勝を達成。互いをよく知るふたりが日の丸を背負って戦う姿には、力強さがあった。

普段は真剣な表情でコースを歩くふたりだが、今大会では笑顔のシーンも多かった。

「味方がコース内にいっぱいいる。それはすごく心強かった。上位で戦っている人たちと仲間になって、チームとしてプレーできるのはすごくありがたいこと。新鮮でしたし、良かったです。(最終日は)2試合ともフォアサムでプレーして勉強にもなったし、いい経験になりました」(西郷)

「お互いにいいショット、いいパットを決めて、すごくいいムードで回れました。いつもと違う雰囲気の中で、みんなそれぞれの笑顔が見られたと思います。お互いに話し合ってラインを読んだりして、うまく切り替えもできていたし、それがはまってくれたのかな。いろいろ話したりできたので、濃い4日間になりました」(山下)

来週からツアーは再び“個人戦”に戻る。「これからはバラバラで一人ずつの戦いになりますが、これからも全力でプレーするので、引き続き応援していただけたら」(西郷)。“最強ジャパン”の解散は少し寂しいが、これまで気づかなかったステキな関係性が見えた、貴重な1週間だった。(文・笠井あかり)

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