<ビュイックLPGA上海 3日目◇12日◇チージョン・ガーデンGC(中国)◇6672ヤード・パー72>
渋野日向子の3日目は2バーディ・4ボギーの「74」のラウンド。トータル5オーバー・69位と苦戦を強いられている。
10番からスタートすると、右ラフからのセカンドはグリーンをとらえることはできず。アプローチも距離を残し2パットのボギー発進とした。続く11番パー3では3パットを要し、連続ボギーと苦しい出だしとなった。
以降はパーを並べ、17番ではバーディを奪い、1オーバーで前半を折り返した。後半は3番でバーディを奪取し、前半の連続ボギーを取り返したものの、上り2ホールで再び連続ボギー。歯がゆいラウンドとなった。
競技を終えて大会を中継するWOWOWのインタビューに応じた渋野は、出だしと上りの連続ボギーに対し「すごくもったいない」と悔しさをにじませた。
2日目は「71」とアンダーパーをマークしたものの、初日は「76」とオーバーパーを叩くなど、なかなかスコアが安定しない。きょうのラウンドも「ショットが良くなかったので、チャンスが少なかった」と肩を落とした。「最初から最後までタイミングが合っていない。いまいちつかめずに終わってしまった」とショットの不調をこう分析している。
さらに「グリーン周りのアプローチや微妙な距離のパッティングを集中して出来たらと思ったのですが、決め切れなかった」とショット以外でも課題の見つかるラウンドとなり、悩みは尽きない。
それでも15番では、絶妙なアプローチを見せた。ピン左に対し、左サイドに外したセカンド。落としどころの狭い、アプローチが要求される場面となったが、バンカーショットのように放った一打は、うまく傾斜に当てながら抜群の“寄せ”となった。苦しいながらも、光るプレーもあった。
最終日に向けて「あすもバーディチャンスにつけられるショットだったり、パッティングも頑張りたいと思います」と意気込みを述べたものの、表情は曇りがち。最終日は納得のラウンドとしたいところだ。

