ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

自己ベスト「64」の裏にもピンチはあり… 渋野日向子の窮地を救った“ファンタスティック”な一打

ボギーフリーの「64」で単独首位発進を決めた渋野日向子だが、ピンチがまったくなかったわけではない。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年8月4日 11時30分

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 初日◇3日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
8バーディでボギーなし。渋野日向子がスコットランドの本場リンクスで躍動した。海から吹き込む強風の影響もあり、この日ボギーフリーだったのはわずか3人。そんなタフなコンディションのなか、今年の「ドライブオン選手権」の第2ラウンドに続く自己ベストタイの「64」をマークし、単独首位発進を決めた。プレー後に臨んだUSLPGAのインタビューでは、聞き手が興奮した様子で『ファンタスティックラウンド!』と表現したほどだ。

何を語った? 渋野日向子のホールアウト後インタビューをお届け!【動画】

前半13番からの4連続バーディや、後半6番からの3連続バーディは圧巻。14、15番では50センチにつけたショットでスコアを伸ばしたかと思えば、8番では8メートルをねじ込んでのバーディと、まさに“やりたい放題”と言ってもいい内容だ。
 
スコアだけを見ると順風満帆な一日のようにも思える。しかし難関リンクスでピンチがなかったわけではない。実際に渋野が“きょうのNo.1ショット”に選んだのは、8つ奪ったバーディのなかからではなく、しぶとくパーにつなげた一打だった。それが「流れを止めそうだった18番での4打目」だ。
 
このパー5でのティショットは、左に曲がってラフへ着弾。しかもボールはバンカー際の斜面に止まり、ライも悪い。続く2打目は打った瞬間、大きく左に飛んだことが分かる一打に。運が悪いことに行き先はブッシュのなかだった。3打目は出すだけとなったが、勝負の4打目をベタピンにつけてガッツパーを奪った。
 
ハーフターン目前で訪れた最もボギーの予感がしたホールを無事切り抜け、後半につなぐことができた。序盤の11番でも1.5メートルほどのパーパットを沈めてパーセーブするなど、ビッグスコアを出した一日は、同時に粘りの一日でもあった。
 
最近まで日米通じて5試合連続予選落ちという経験も味わうなど、苦しい時間を過ごしてきたなかで出した「64」とあって、その意味は大きい。ただ本人は、「(いい方向に進んでいると)思いたいけど、ほんと一日だけなんで」と気を引き締める。不振の原因となった左手痛の緩和のため、力みのないスイングを心がけるなど試行錯誤は続いている。当然、緩みなど感じさせない。
 
2日目は午後組でのプレーとなるが、初日はディフェンディングチャンピオンの古江彩佳が、「去年もここまではなかった」というほどの強風が吹き荒れた。先週の「エビアン選手権」を9位で終えたアタヤ・ティティクル(タイ)が「79」、メジャー通算2勝のミンジー・リー(オーストラリア)が「80」と実力者さえも苦しめた時間帯だ。「明日も風が強いと思うので、しっかり自分のプレーができるようにがんばります」。難所もしっかり耐え抜いて、楽しみな位置で週末を迎えたい。(文・間宮輝憲)

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

LPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 米国男子
    速報中
    2025年12月12日 12月14日
    グラント・ソーントン招待
  2. 米国女子
    開催中
    2025年12月12日 12月14日
    グラント・ソーントン招待
  3. DPワールド
    速報中
    2025年12月11日 12月14日
    アルフレッド・ダンヒル選手権
  4. アジアンツアー
    終了
    2025年12月10日 12月13日
    サウジオープン
  5. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月11日 12月14日
    PGA Qスクール(最終予選会)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月14日 12月14日
    Hitachi 3Tours Championship

おすすめコンテンツ

関連サイト