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トップ10入りは驚異の47%! ツアー屈指の飛ばし屋・笹生優花は“攻めて”2勝目へ【米女子ツアー終盤戦への“おさらい”】

1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。このタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出す!

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年9月25日 12時30分

笹生優花は持ち味の飛距離を武器に、いざ2勝目へ
笹生優花は持ち味の飛距離を武器に、いざ2勝目へ (撮影:GettyImages)

1月の開幕戦から8カ月が過ぎ、米国女子ツアーは続く「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(9月29日~10月1日、アーカンソー州)から終盤戦に差し掛かる。この後も中国、韓国、マレーシア、日本を回るアジアシリーズや、ランキング上位者のみが出場できる最終戦など見ごたえ十分! そこでこのタイミングで今季、米国でプレーする日本選手の活躍をひも解き、今季の収穫、課題をあぶり出したい。

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今季ここまでのトップ10入りは17試合中8回。割合にすると『47%』という高数字を叩き出しているのは笹生優花だ。1月の開幕戦で6位タイに入って今シーズンをスタートさせると、「KPMG女子プロゴルフ選手権」は2位、「アムンディ・エビアン選手権」は3位。平場のみならず、メジャー大会でもトップ10入りを重ねている。

今シーズンは好調な滑り出しを見せていたが、「DIOインプラントLAオープン」からは4試合連続での予選落ちも経験した。わずか1週間のオープンウィークの間にアイアンをスイッチし、パターもブレード型からマレット型に変更。それも後押しして、自由の女神の“お膝元”で行われた新規大会「ミズホ・アメリカズオープン」で2カ月半ぶりに予選通過し7位タイ。そこから軒並み上位フィニッシュを積んでいく。

KPMG女子プロではクラブハウスリーダーで終えて、惜しくも後続にかわされたが2位。エビアン選手権では友人でもあるセリーヌ・ビュティエ(フランス)を追いかけたものの3位と届かなかったが、シャンパンファイトで祝福した。ジュニア時代に優勝歴があるカナダでの大会では単独首位発進も見せるなど(最終成績は8位タイ)、トップ10入り8回は、アタヤ・ティティクル(タイ)の9回に次ぐ2番目の数字だ。

ツアーで指折りに入る飛ばし屋で、ここまでのドライビングディスタンスは271.96ヤードで9位。フェアウェイキープ率は68.57%で104位に沈んでいるものの、その飛距離を武器に、イーグル獲得数は8個で4位と、攻めの姿勢を貫いている。さらに“爆発力”も笹生の魅力のひとつ。ペアマッチを除き、今季自己ベストスコアの『66』はここまで5ラウンドでマークしており、ビッグスコアを叩き出す姿も目を引く。

さらに、注目したいのがパーオンホールでのパット数。平均1.75パットで3位につけている。ティショットで飛ばし、ショートアイアンでピンを刺し、それを決め切る。そんなシーンが頭に思い浮かぶ。2021年「全米女子オープン」を制し快挙を達成した22歳の、米ツアー2勝目に期待したい。

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