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笹生優花のアルバトロスは19度のユーティリティで「本当に思い出に残る」

笹生優花がアルバトロスを達成。日本勢トップの好位置で決勝ラウンドに進んだ。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年3月25日 19時00分

<LPGAドライブオン選手権 2日目◇24日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

記念すべき瞬間は、いきなり訪れた。舞台は2番パー5。笹生優花が残りおよそ220ヤードから19度のユーティリティで放った2打目がそのままカップに吸い込まれた。“アルバトロス”だ。

ピンに向かっていったショットだったが、その行方は見えなかった。それでも「グリーンには乗っているだろう」と確信して近づいていったが、手前のバンカーや奥のラフを見ても自分のボールは見当たらない。「なんでみんな拍手してるんだろう。あれ?と思って。そしたら(同組のキム・)セヨンさんが『入ったよ』って」。カップをのぞき込むと、自分のボールはそこにあった。

ガッツポーズを見せ、笑顔を弾けさせた笹生。プライベートを通じても「はじめて」のことだ。昨季のイーグル数は17個で堂々の1位に輝くが、アルバトロスはもちろん別格。「獲ろうと思って獲れるものじゃないし、ゴルフ人生でとれたらラッキー。ほんとに思い出に残る」。

ホールインワンよりも難しいとされるアルバトロスは、ティショットの飛距離と高い精度のセカンドショットがあってこその賜物。同じく持ち味のロングゲームで量産しているイーグルについても「自分がすごく飛ぶわけではないけど、飛ばないほうでもないので、それが結果につながっているかな。短いクラブで打てるわけだから、確率も高くなる」と自己分析した。

そしてこの日はこの好プレーに引っ張られるように5バーディを奪うなど「66」をマーク。トータル8アンダー・15位タイで決勝ラウンドへと進んだ。それでも「アルバトロスがなければきょうのスコアは出なかった。まだまだ直さないといけないところはある」と冷静さは忘れない。興奮の余韻に浸りながら、ムービングデーのさらなる上位浮上を見据えた。(文・笠井あかり)

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