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畑岡奈紗はトラブルダボも…V戦線残るバーディ締め 5打差逆転へ「まだチャンスがある」

米国女子ツアーは第3ラウンドが終了した。昨年覇者の畑岡奈紗は首位と5打差に後退した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年4月2日 12時00分

<DIOインプラントLAオープン 3日目◇1日◇パロス・ベルデスGC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>

首位と1打差の3位タイでスタートしたディフェンディングチャンピオン・畑岡奈紗にとっては、苦しいムービングデーとなった。4バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「71」とスコアを伸ばせず、首位との差は5打に広がってしまった。

出だしは完璧だった。1番パー4で2打目をピン左1.5メートルにつけてバーディ発進。だが、ピンチは直後に訪れた。2番でフェアウェイからの2打目がグリーン左奥のブッシュへ入ってしまった。「最初2クラブでアンプレしようと思っていたけど、アンプレした後に転がって、またブッシュに入ったらまたそこから打たなきゃいけない。ウッドチップとかもあったり、岩も近かったので」と状況を判断。2打目地点からの打ち直しを選択した。

そして1打罰を加えた打ち直しの4打目は、「ああいったショットをしてしまった後はちょっと気持ち悪いというのもありますけど、ボギーを取れるチャンスのところには付けられた」とピン手前2.5メートルにオン。最良の判断だったことには間違いないが、これを決められずにダブルボギーとした。

なんとか流れを取り戻したかったが、3番、4番をチャンスにつけるも生かしきることができず。「決められていれば後半に向けて流れも良くなったかなと思うけど、最初の段階で読みと打ってるところが合ってなかった。それで流れをつかめなかったかな」とポアナ芝のグリーンに苦戦した。

それでも、この日1オーバーで迎えた最終18番は「自分で打った瞬間は足りないかなと思ったけど、最後まで転がってくれた」と手前8メートルを流し込んでバーディを奪い、キャディと力強いグータッチ。思わず表情も緩むような、そんなあすにつながるナイスプレーで締めくくることができた。

予選ラウンドの2日間好調だったショットも、この日は感触が良くなかった。「ちょっとタイミングが合っていなかった」と、特にアイアンショットが左に行くミスが多かった。それでも「頭が後ろに残ってしまってフェースがクローズになってるんじゃないか」とプレー中に意識付け。これはあすへの修正ポイントのひとつとなる。

首位との差は5打だが、アップダウンの激しいフェアウェイ、海からの風、ポアナ芝のグリーンという難しさを兼ね備えるコースともあって、「6打差までは何があるか分からないかなと思ってやっている」と射程圏内。大逆転を思い描ける位置で最終日を迎える。「まだチャンスがあると思って頑張りたい。7個くらいは最低でも伸ばさないと足りないとは思いますけど、今日のぶんもしっかり伸ばせるように」。残り18ホールでの大爆発、そして自身初の大会連覇を狙う。(文・笠井あかり)

「DIOインプラントLAオープン」3月31日(金)~4月3日(月)WOWOWで連日生中継&『日本人選手専用カメラ』ライブ配信!

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