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「落ちていく自分がすごく情けない」悔し涙のち笑顔 渋野日向子が5試合ぶり予選通過

渋野日向子は「76」とスコアを崩したが、薄氷の予選通過。ラウンド後は涙を浮かべ悔しさを滲ませた。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年7月26日 06時30分

<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 2日目◇25日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>

17位から出て3バーディ・4ボギー・1トリプルボギーの「76」で2日目を終えた渋野日向子は、ホールアウト後のテレビインタビューで予選通過圏内にいることを伝えられると、こらえていた涙が抑えられなくなった。

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「(カットライン)大丈夫? 不本意な通り方ではありますけど…。頑張ります」。カットライン上のトータル1オーバー・59位と、まさに薄氷を踏む形で決勝ラウンド進出を果たした。6月の「ショップライトLPGAクラシック」以来、5試合ぶり(ダブルス戦含む)の週末行きを、涙とともにかみしめた。

初日にダブルボギーを喫した1番で、チャンスにつけながらパー発進。2番では2メートルにつけてバーディを先行させ、浮上を図っていた。だが、「よかったのはそれだけ」。4番パー3でトリプルボギーを喫した。

「けっこうアゲていたので振りにいった分、タイミングが合わなかった。とんでもないシャンクみたいなボールが飛んで行った」と、ティショットがフェンスを越えてOBゾーンに入った。暫定球もロングパットが残って3パット。それでも気持ちは「前向き」だった。

続く5番パー5で10メートルのスライスラインを流し込んでバーディを奪取。そのあと終盤までにボギーを4つ叩き、カットラインが近づいてきても、決して折れなかった。「諦めずにやっていたので、ボギーを打とうが取り返そうという気持ちは強かった。絶対に上で戦いたかったし、落ちていく自分がすごく情けない」。

奮い立たせるようにして迎えた、最終18番パー5。レイアップ後の3打目がグリーン右にこぼれると、ガックリとうなだれた。「18番で3打目を打ってからは諦めていました」。クリークにギリギリ入らず、寄せてパーで終えたのだが、結局はこれが大きな一打になった。「自分では(予選通過)ダメだと思っていたから、いま考えたら、池に入らなくてよかったのかなとも思いますね」。アテスト直後は「自分で順位を見ていないから実感が湧いていない」という言葉を繰り返した。

「情けなさ」から流した涙は、時間が経つにつれて乾いていく。「4オーバーだけど(最近と)違う感じ。ショットがボロボロだったけど、ミスの仕方が自分で直せそうだなと思えた」。あと2日間プレーできることがうれしい。

「きょう落とした分を取り返したいし、バーディをできるだけたくさんとれるように頑張りたい。落ちたら帰ろうかと思っていたけれど、練習します」。サイン対応を終えるとドライビングレンジに向かい、笑顔も戻った。来週に海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を控える前哨戦で、少しばかり前進した。(文・笠井あかり)

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