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「去年はティショットで攻めすぎた」 畑岡奈紗が練り直した“ハワイ対策”

昨年予選落ちを喫したハワイで、畑岡奈紗が好スタートを切った。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年4月13日 15時00分

<ロッテ選手権 初日◇12日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>

昨年、予選落ちを喫したホアカレイCCだが、畑岡奈紗は首位と2打差の4アンダー・暫定3位タイと好プレーを続けた。「距離感が合わせられているところはアイアンで、しっかりつけることができた。チャンスは多かったですね」。徐々に風が強くなるハワイらしいラウンドだったが、4つのバーディに加えボギーフリーと安定感が光った。

序盤は一筋パットが決まらない歯がゆい展開。しかしそのなかでも「グリーンが重いのは分かっていたけど、芝目があるところで順目で転がっていかなかった。その距離感は合わせたいと思っていた」と試行錯誤を続けた。すると前半終了間際に、いいパットが続くことに。

17番では、右手前バンカーからのリカバリーショットが2メートルほど距離を残したが、これを「カップを外すか外さないかの微妙なライン。強めに思いっきり打てたと思います」とねじ込んでナイスパーセーブ。さらに18番パー5では、グリーン奥カラーからの3打目でパターを握ると、6メートルを沈めてギャラリーの拍手を引き出した。

結果的に、さらに後半2つのバーディを重ね、ホールアウト時点で首位に立つほどの内容。「後半風が強くなって伸び悩んだ部分はありますけど、いいスタートです」とうなずける。「パッティングには不安要素が少しあったけど、コースではしっかり打てている。何ホールか思ったよりも右に打ち出したところもあったけど、転がりはよかったですね。アイアンの距離感も合っていた」と、プレーがかみ合った。

1年前は初日「75」、2日目「77」のトータル8オーバーと苦しんだ。そのため「去年はティショットで攻めすぎて池に入れたりもした。今年はターゲットを絞り直してできたのがよかったです」と戦略を練り直し、このスコアにつなげた。あすはさらに風が強まることも予想される午後組だが、「広いほうからしっかり攻めていく。ショートサイドに外すとすごく難しい場所もあるし、パーでいいと思いながら攻めたいですね」と戦い方を徹底。来週には「シェブロン選手権」が控えるメジャー前哨戦に位置付けられる大会で、悔しさを晴らして弾みをつけたい。(文・間宮輝憲)

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