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2つのダボで消えたメジャー初V 畑岡奈紗が浮かべた涙「ショットが思うように…」

畑岡奈紗にとって悲願のメジャー制覇は今年も達成できず。5打差を追いかけた最終日は2つのダブルボギーなどで落とし、11位タイに終わった。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年8月14日 06時44分

<AIG女子オープン 最終日◇13日◇ウォルトン・ヒースGC(イングランド)◇6881ヤード・パー72>
 
首位と5打差の9位タイで迎えた最終日。「何が起こるか分からない。6打差以内なら」と、逆転を目指した畑岡奈紗だったが、4バーディ・2ボギー・2ダブルボギーと出入りの激しいゴルフで「74」とスコアを落とした。トータル2アンダー・11位タイという結果で今季最後のメジャー大会を終えた日本のエースは、悔しい心境を話す。その時、目に涙をためこんでいた。

ジャンプで飛ばす! 畑岡奈紗のドライバースイング【連続写真】

「ショットが思うようにいかなかった。風を考えすぎて思ったより戻ってこなかったり、ちょっとテンポが速くなってしまった」。1番でいきなりボギーが来ると、4番ではダブルボギーを叩き、優勝が遠のいた。それでも6番でバーディを奪うと、10番もチップインでスコアを伸ばす。しかし、「後半のあのホールは昨日も一昨日も苦しかったホール」という2日間ボギーを叩いた14番で、再びダブルボギーが来てしまった。
 
この14番は、畑岡がずっと警戒していた左からの風がもろに吹き込む場所。「試合になり風が強くなってきて、2日目も同じミスをしてしまって。攻め方も、ティショットの打ち方ももう少し考えないといけなかった」。その後、連続バーディを奪ったものの、すでにトップ集団の背中は見えなかった。
 
7月の「全米女子オープン」(4位)、「エビアン選手権」(3位)に続き、これがメジャー大会3試合連続での優勝争いだった。“悲願成就”が目の前に迫ってきただけに、余計にくやしさがつのる。この、あと一歩を埋めるピースについては、「120ヤード以内の精度」などを挙げる。「今取り組んでいることは、間違った方向には行っていないと思う。しっかりそれを信じて」。インパクト時にボールに力を伝えるスイングなどを、さらに磨きをかける。
 
次は2週後にカナダで行われる「CPKC女子オープン」に出場する。「今年まだ勝てていないので、毎年1回は優勝したいというのはもちろんありますし、まだ大きい試合も残っているので精一杯頑張ります」。まずは今季1勝を挙げ、再び来年のメジャーロードに向け歩んでいく。(文・間宮輝憲)

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