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「僕の間違いに気づくほど冷静でした(笑)」 渋野日向子の4位フィニッシュを佐藤賢和キャディが語る

「僕の間違いに気づくほど冷静でした(笑)」 渋野日向子の4位フィニッシュを佐藤賢和キャディが語る

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2022年4月5日 07時21分

その言葉通り初日から躍動する。風が強くなる午後スタートとなった初日に3アンダーを出して10位タイにつけると、2日目にはコンディションのいい午前スタートで「66」をたたき出して単独首位に浮上。予選通過どころか頂点の見える位置で折り返した。

それでも、まだ2日ある。慌ててはいなかった。「特に何を意識させるわけでもなく、いつもと変わらずくだらない話をしていました」。だが、2番でこれまで絶好調だったティショットを大きく右に曲げると歯車が一気に狂う。ボギー3つにダブルボギー2つ。悪い流れが連鎖し始めた。

それでも前向きさを失わないようにした。「二人で暗くならないよう、少しでも明るい話題を提供しようという事しか考えてなかったです。今日が最終日じゃなくてよかったね。悔しさを明日にぶつけて気持ちよく帰ろう的な話はしました」。渋野も苦しみながら、もがきながらも終盤に立て直して17番ではバーディを奪った。

終わった後はいつも通りだった。「3日目が終わった時点で1打良ければベスト10付近の順位だったので、ベスト10は目指そうくらいの話はしたと思います。あとは基本試合が終わって宿舎に戻ったらあまりゴルフの話はしません(笑)」。サッと練習した後、ドライビングレンジから戻るときには笑顔が見えていた。

迎えた最終日。いつもの表情に戻っていた。1番のティショットを打った後、2打目地点に向かうまでにはロープの外まで笑い声が聞こえてくる。「何を話したか覚えていないんですけどね(笑)“キャディのよしです、今日はよろしくお願いします”と言ったのは覚えています(笑)」。前日までの硬さはとれ、渋野のことばを借りれば「地に足がついていた」と落ち着きも見えた。

1ホール目をパーとしてやってきた、2番のティショット。佐藤キャディはここでもいつも通りを貫いた。「このような時は声をかけると余計に意識させるので声はかけません。いつも通りに風やターゲット、バンカーオーバーの距離を伝えただけです」。振り切ったティショットはしっかりとフェアウェイをとらえるどころか300ヤードを超えるビッグドライブとなった。

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