ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

金メダルをかけた最終局面、なぜ稲見萌寧は一打届かなかったのか【奥嶋コーチの五輪現地レポ】

金メダルをかけた最終局面、なぜ稲見萌寧は一打届かなかったのか【奥嶋コーチの五輪現地レポ】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年8月9日 07時43分

稲見の3打目のバンカーショットは、ピンよりもだいぶ手前に落ち、9メートルのパーパットを残した。これは入らずにボギーとして、ホールアウト時点でネリーとは1打差の2位。ネリーが18番をパーでまとめ、金メダルには一打届かなかった。

「ああなっちゃったのは、やむを得ない感じがする。結局最後は、“飛ばないからこうなる”というところに落ち着いてしまった」と奥嶋氏。金と銀を分けたのは、セカンドをアイアンで打てるかどうかの飛距離の差だった。稲見が18番で残り178ヤードのセカンドショットをユーティリティで手前のバンカーに入れたのに対し、ネリーは残り142ヤードのラフから確実にアイアンで2オンさせた。

最終組でネリーと一緒に回っていたアディティ・アショク(インド)は18番でバーディを奪えずにトータル15アンダー止まり。この時点で稲見のメダルは確定。トータル16アンダーで並んだ稲見とリディア・コ(ニュージーランド)による銀メダルをかけたプレーオフに突入した。

■プレーオフの18番は、あえてピンに届かないクラブを選択

プレーオフ1ホール目は「ちょっと不利かなと思った」という18番ホール。稲見のドライバーでのティショットは「さっきよりも10メートル前にいった」。ピンに届かせるためには5番アイアンだったが、風がフォローだったこともあり、グリーンオーバーのリスクを回避して確実にグリーンに乗せられる6番アイアンを選択した。

最初は5番アイアンと6番アイアンを2本持って迷っていた稲見。一度は5番アイアンで構えて、直前で6番アイアンに替えている。相手のリディアのティショットがフェアウェイバンカーのアゴの近くに入り、2打目がレイアップでパーオンできなかったこともクラブ選択に影響した。「リディア・コはボギーになる可能性があるから、パーを獲ればいいと思っていた」と奥嶋氏。稲見は2オン2パットのパーで、3オンして1パットで沈められなかったリディアを下した。3日目と最終日に悔しいボギーを叩いた18番ホールを、最後に2人は笑顔であとにした。

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

LPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    終了
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト