22日に行われたヨネックスとの用具使用契約発表会見では、そんな親子のやりとりが印象的だった。サプライズで用意されたのは、山口から裕之さんへの感謝の手紙だった。
「お父さんへ。今まで育ててきてくれてありがとう。たくさんわがままを言ったり、態度が悪かったりとかいろいろあったけど、お父さんがいてくれたおかげでここまで来ることができました。小学校1年生の終わりから、お父さんとお兄ちゃんの影響で始めたゴルフでしたが、趣味を通り越してついに仕事になりました。お父さんとお母さんはそんなつもりではなかったと思うけど、きっと私はゴルフが好きで、楽しくて、ボールに当たるのが面白くて、真剣にやるようになったのだと思います。
始めたころからプロゴルファーを目指してやってきて、最初は夢だったものが、だんだんとプロというのは夢へ向かう通過点だと思うようになりました。100を切るか切らないかというときは、お父さんとお母さんとよくコースへ行って担いだりしていたのを今でも鮮明に覚えています。当時はミスをすると怒られたりしていたのに、よく辞めないで続けていたなと今では思います。それでもきっとゴルフが好きだったから、ここまで来られたのだと思います。
高校生になって、海外の試合にもたくさん出させてくれて、すごく貴重な経験をさせてもらったし、ゴルフはすごくお金がかかるから大丈夫かなと思ったこともあったけど、私がしっかりゴルフに取り組めるような環境をつくってくれて、本当に感謝しきれません。ありがとうございます。これからは私が恩返しをしていく番です。1年目からアメリカツアーでわからないことも多々あると思うし、大変なときもあると思うけど、私はシード獲得と優勝を目指して頑張ります。お父さんは送り迎えと料理と、その他いろいろと忙しいと思うけど、これからもよろしくお願いします。
東京オリンピック、その先の目標に向かって精一杯頑張り、私の夢でもあるお嫁さんになるために、女子力も磨いていきます。これからもよろしくお願いします」
