LIVゴルフは8日、BCパートナーズとの事業再編合意の一環として、「連邦破産法第11条」に基づく破産保護を申請したと発表した。これにより2027年以降も存続できることを期待しているという。
今回、申請したものは一般的に「チャプター11」と呼ばれ、日本でいう「民事再生法」に近いもの。企業が破産してすぐに清算するのではなく、裁判所の監視の下で事業を続けつつ、再建計画を続ける。
LIVゴルフの発表では、今年4月にサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」が資金提供を打ち切ったことでこの清算は予想されていたという。チャプター11を申請することで、今後は選手たちが過半数のリーグの所有者となるという。
LIVゴルフのスコット・オニール会長は「この申請により、画期的な取引を推進し、LIVゴルフの新たな章を切り開くための体制と時間が確保される。ファンを中心に据え、革新的で選手第一の所有モデルに基づき、グローバルなゴルフエコシステムとなるだろう」とコメントを発表している。
米ニュージャージー州の地区破産裁判所に提出された書類によると、ジョン・ラーム(スペース)、ブライソン・デシャンボー(米国)、ダスティン・ジョンソン(米国)、キャメロン・スミス(オーストラリア)をはじめとするLIVの選手数名が、債権者として記載された。
サウジアラビアのPIFは4月、22年の発足以来50億ドル以上(約7750億円)を投資してきた同リーグへの資金提供を打ち切ると発表。火曜日のLIVの発表では、PIFは裁判所の承認を条件として、さらに4960万ドル(約76億8000万円)の資金が提供される予定という。
オニール氏はファンに向けたメッセージの中で、今後のLIVゴルフは出場選を75名に拡大し、予選落ちを設けるほか、マンデークオリファイなど新たな出場ルートも設立する予定とした。また、LIVの今後の計画では、オーストラリア、南アフリカ、メキシコ、イングランド、香港、米国での大会開催を継続する予定とされた。(文・武川玲子=米国在住)