オープニングイベントには俳優の哀川翔さんが
倉本の他、尾崎直道、羽川豊、渡辺司、東聡と“シニアツアーの顔”とも言える面々が勢ぞろい。尾崎はこのオフは久しぶりに兄の“ジャンボ”こと尾崎将司と練習を共にしたそうで、「今年は頑張りますよ、開幕が楽しみでしょうがない」と今から気合十分。その他イップスについてや、昨年4勝を挙げた崎山武志に「今年は4勝も勝たせない」と皆が口をそろえる等、ベテランたちならではの軽妙なトークを披露。会場を大いに沸かせていた。
「シニアはギャラリーとの距離が近い。テレビでも会場でも、是非見てください」(渡辺)とツアーの魅力を語った選手たち。シニアツアーは今年は昨季より4試合増え、17試合が開催予定。賞金総額も26試合を開催した1991年(9億532万5000円)に続く8億700万円。その勢いがこのイベントからも感じられた。
これまで縁もゆかりもないピンゴルフのイベントに登場した理由を、「我々は場所を与えてもらえるのならばいくらでも協力する」と話した倉本会長。“ゴルフをしない人にも楽しんでいただきたい”と六本木のど真ん中で練習場を開くという斬新な企画を実行した同社の心意気に応えた形だ。1メーカーのイベントでも、ゴルフ界を盛り上げるためならと名のある選手も“男気”出演。こうした会長をはじめとした懐の広さとフットワークの軽さがシニアツアーが再び盛り上がってきた要因の1つだろう。