前腕を回す意識でこんなきれいなスイングになる【連続写真】
■前腕を回すことで効率よくパワーも出せる
今季はシニアツアーの賞金王、シニアの日本タイトル獲得を目指す鈴木亨。長年戦ってきたことで自分の体は満身創痍に近いという。1年でも長くシニアツアーで戦うためにも、体に負担のないスイングを身につけることが現在の課題だ。鈴木はこのオフに体のケアをすると同時に、整体師に体の仕組みや動きなどを教わった。体の仕組みを知ることでスイングに余計な動きがなくなり、体への負担が減ったり、効率よく力を出せるという。
「実は、ゴルフスイングでヒジから先(前腕)の動きがものすごく大切なんです」。手打ちはよくないから手先や腕はなるべく使わないように、と考えるアベレージゴルファーは少なくないと思う。しかし、鈴木はヒジから先の前腕部は積極的に動かすべきだというのだ。これはプロとして無意識にやっていたことだが、体の仕組みを理解したことで再確認した。
「アマチュアの方の多くは、スイング中に肩から下の腕全体を動かしてクラブを振っています。これだと肩が上がったり、ワキが空きやすくなるので、クラブがオンプレーンから外れてしまいます」。腕を使わずに体を使ってスイングしているつもりでも、結果としてスイング軌道が乱れてショットも不安定になるという。