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“ゴルフを楽しもう”という気持ちが力みを抑え、自分の力を発揮できる【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

“ゴルフを楽しもう”という気持ちが力みを抑え、自分の力を発揮できる【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年3月15日 15時30分

「レギュラーツアー時代はほかの選手がすごいプレーを見せると、よしっ自分もという気持ちになりましたが、シニアでは自分のゴルフをすることだけに集中しています」と、ほかの選手に対する変な気負いはまったくなくなったという。あくまでも相手はコースであり、そのコースとの戦いも自分の出来る範囲のプレーを心がけた結果、成績がついてきたというのだ。

■ショットを打つ時以外は笑顔がシニアのスタイル

そのスタイルは21年も変わらなかったが、さらにゴルフを楽しむことを付け加えた。「先輩方を見ていると、ショットするときは真剣な表情ですが、それ以外は笑顔なんですよね。ギャラリーとの会話を楽しみながらプレーしているんです。『このホールでバーディを取るからね』と言いながら、本当に取るんですよ」。シニアツアーは真剣勝負の中にも笑顔があふれている。レギュラーツアー時代とは雰囲気の違うことを肌で感じていた。

篠崎の場合、つい自分の実力以上のショットを見せようとして無理をするところが短所でもあった。しかし、ゴルフを楽しもうとする気持ちが力みを抑え、気がつけば3勝を挙げ、賞金王としてシーズンを終えていた。
 
ただ、技術以外の課題はまだ残っているという。「シニアツアーではお金を払って会場まで来ていただいたギャラリーの皆さんに楽しんで帰ってもらうのが一番なんです。いかにまた来たいねという気持ちになってもらうか。そういうエンターテナーとしての役割を引き継ぐことも大切な役割なのかなと」。

あまりトークは得意ではないという篠崎だが、賞金王という看板を背負ってしまった以上、その道を避けて通るわけにもいかない。今季は篠崎のトーク力にも要注目だ。


■篠崎紀夫
しのざき・のりお/1969年10月24日生まれ、千葉県出身。身長162センチ、体重67キロ。92年プロ転向。プロ16年目の2007年「ANAオープン」でツアー初優勝。賞金シードは4シーズン手にしたが13年が最後。19年にシニア入りし、2年目の20年「マルハンカップ太平洋クラブシニア」でシニア初優勝を遂げるなど賞金ランキング2位に入る。21年は年間3勝を挙げてシニア賞金王となった。レギュラーツアー通算1勝、シニアツアー通算4勝。北谷津ゴルフガーデン所属。

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