9日、ピンゴルフジャパン株式会社は都内の日本橋三井ホールでイベント「CLUB PING ファン感謝DAY2025」を開催し、今季年間女王の佐久間朱莉ら19人のプロが参加。ファンとの交流を楽しんだ。
司会を務めたティーチングプロ・堀尾研仁氏と選手たちの軽快なやり取りで会場は終始和やかな雰囲気。その中で、新女王の佐久間がファンの前で来シーズンへの抱負も語った。
今年はまさに大ブレークの一年。4月の「KKT杯バンテリンレディス」での初優勝を皮切りに年間4勝を挙げ、最終戦を待たずして年間女王に輝いた。
ピンの岡田健二社長からはこんなエピソードも披露された。「あるお父さんがメールを送ってきた。『小学生の娘にクラブを提供してほしい』と。そこからずっとピンを使ってもらい、その子が年間女王になりました」。
佐久間とピンの関係は小学4年生から続き、今に至る。「どのシリーズも外れがない。どのクラブも左右のブレが少ないのがピンのいいところ」。信頼し続けてきたクラブを手に、ついに年間王者の座をつかんだ。
昨年は2位が2回。“シルバーコレクター”となっていたが、初優勝後は一気に開花した。ただ「結果的にはポンポンと勝ったように見えますが、一年を戦う中で苦しい時間もありました」とも振り返る。
最終戦を終えて12月2日には、師匠の尾崎将司の元へ年間女王の報告へ。『よく頑張ったな』と声を掛けられた一方で、『まだ獲ってないんだっけ』と国内メジャー未勝利を突っ込まれたという。
年間4勝を記録した佐久間だが、師匠に発破をかけられ、「来年はメジャーを獲りたい」と力強く宣言。さらに「5勝も目指して頑張りたい」と、今年を超える飛躍をファンの前で誓った。(文・齊藤啓介)
