<台湾ホンハイレディース 2日目◇13日◇ザ・オリエントゴルフ&カントリークラブ(台湾)◇6720ヤード・パー72>
プロ3年目の吉澤柚月が、「想像以上に難しかった」と語るコースで健闘を続けている。2バーディ・2ボギーでまとめ、トータル1オーバーの3位タイで決勝ラウンドへ。これには本人も驚きの言葉を並べる。
2026年シーズンの自身開幕戦は台湾で迎えることになった。世界ランクトップ100や、昨年のメルセデス・ランキング上位者と限られた選手が出場する大会に、推薦で出られることが決まったのは1月のこと。所属先の三菱電機からの縁で手にしたチャンスに、「推薦をいただけることがありがたい」と感謝の気持ちを胸にプレーしている。
昨年のメルセデス・ランキングは70位。12月には今季の出場権をかけてQTに出場したが、76位という結果に終わった。レギュラーツアーには限定的な出場権しか得られない立場になり、「QT直後は『終わった』と思って、2日ほど寝込みました」というほど落ち込んだ。昨年は夏頃から調子を上げていただけに、「前半戦の出場権は取りたかった」と思っていたなかでのショックなできごと。「気持ちが入り過ぎました」という部分を反省している。
それでも時間は待ってくれない。すぐに「リランキングを突破するしかない」と自分に喝を入れた。そしてオフのテーマを「100ヤード以内のショット」に設定。そして繰り返しクラブを振った成果が、この難コースでも現れた。
2日目の12番のパー4は、ティショットが右に外れ、2打目でも55ヤードを残す状況。「60ヤードくらいが一番苦手」という距離から狙うことになったが、その3打目が1メートルについてパーを拾えた。「前のホール(11番)がボギーだったので連続は嫌だったなか、そこにつけられた。流れがよくなりました」。1つのプレーの大事さを痛感する一打ともいえる。
強い傾斜のグリーンが並ぶ難コースを前にし、練習ラウンドでは「どうしようか…」と頭を悩ませたが、それでも試合ではシビアな距離のパットをねじ込みながら前進。難しく切られたピンに対しては「楽しんでます」と開き直り、それもスコアを作る要因になっている。
クセの強いバミューダ芝も、都玲華、六車日那乃、横山珠々奈とオフに行ったタイ合宿で“予習済み”。この後も4月の「ヤマハレディースオープン葛城」、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」への推薦出場は決まっているが、リランキング突破に向け1試合も無駄にはできない。「自分の選択を信じられないと迷いになる。打つ前に決めることが大事」。恐れず、大胆に。残り2日で首位とも4打差。最高の結果になることも信じていい位置だ。(文・間宮輝憲)
