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“仕事”だったゴルフに「最近、興味が出てきて」 金田久美子、35歳の進化

金田久美子はいろいろ変えるのがマイブーム?自信を取り戻す4日間にしたい。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2025年7月4日 09時08分

“キンクミ節”も飛び出した第1R。このまま通算3勝目を目指していく。
“キンクミ節”も飛び出した第1R。このまま通算3勝目を目指していく。 (撮影:佐々木啓)

<資生堂・JAL レディス 初日◇3日◇戸塚カントリー倶楽部 西コース(神奈川県)◇6766ヤード・パー72>

「最近、ゴルフに興味が出てきて…」。3歳からクラブを握る35歳の金田久美子が、そう口にした。幼いころから競技に打ち込んできたこともあり、ゴルフは「仕事」としての感覚が強かった。しかし最近は、「理論じゃないけど、こうしたらこうなるとか…」という“探求心”も芽生えている。

【写真】これがキンクミ流のエイムポイント

そして、そんな“変化”が、結果にも結びついてきている。今大会は2019年の第1回大会から今年で4度目の出場。「最近にしては上出来」と、1イーグル・3バーディ・1ボギーの「68」をマークし、大会初の60台で自己ベストを更新した。4アンダー・3位タイの好位置につき、「ショットも最近にしては良かったですし、微妙なパットがけっこう入ってくれたので、流れが楽でした」と一日を振り返る。中でも大きな要因となったのが、パッティングの改善だった。

「全然入らなくて、とにかく何かを変えなきゃって思っていたんです」。2年前に一度習得していたグリーンリーディング法の『エイムポイント』を再び取り入れた。4月には千葉県で行われた講習会にも参加したが、当初は「その理論、『そんなわけないじゃん』って思っていた」と、納得はしていなかった。

転機となったのは、2試合前の「ヨネックスレディス」2日目。試しにエイムポイントを実践したところ「たまたまだと思ったけど、やってないよりはやったほうが入る」という気持ちで「68」をマーク。結果が出たことで「なんかいいっぽいです(笑)」と、手応えを感じた。

練習日の練習グリーンには傾斜を示す『1%』などのプレートが複数置かれていた。「体に覚えさせるみたいな感じで置いてくれています」とエイムポイントを取り入れる選手たちはツアー会場でも確認ができる環境が揃っている。金田は「傾斜表に乗ったりして、まずはそれを本当は覚えなきゃいけない。私、まだなんとなくで、はまっているだけなので、もう少し極めたい」と、手探りながらも継続する意思は固い。

この日は、17番パー4で放った2打目がカップインし、イーグルを奪取。「ファンの人たちが『ワーッ』て言ってくれたから、入ったんだって分かりました」と笑顔を見せる。168ヤードの2打目を6番ユーティリティで一直線にとらえ、前ホールのボギーを忘れさせるビッグプレーとなった。「ミスの後でも切り替えられた。ドライバーも真っすぐ行ったし、怒らずに次に行けた。珍しく(笑)」と冷静に振り返る。

そしてもうひとつ、手応えを得ているのがスイングのリズムだ。「最近、自分の中で全体的に良くなっている感じはあったんです。ショットもパターも。私はマイナス思考なんで、普段は『良くなる』って思わないんですけど、今回は『このまま続ければいい方向にいくかも』って気がしています」。

以前、腰の不調でフルスイングができなかった時期に、ハーフショットでの練習に取り組んでいた。「フルショットできるようになったら、やっぱり打ちたくなって。でもイメージ通りにいかなくて。だから最近また、少し抑えた“ハーフショット風”のスイングで安定感が出てきています」。試行錯誤の末に自分に合った動きを見だした。

さらに最近では、トレーニング量も変化。「これまで月曜日だけやっていたんですけど、2カ月くらい前から時間があるときにエニタイム(フィットネスジム)にも行って、腕のトレーニングを始めたんです」。これまでは下半身中心だったが、「やっぱ飛ばすには上半身も必要。ショットがどうなってもいいから、ちょっとやってみようって。そしたらちょっと飛ぶようになって、楽になりました」と成長を実感している。

今週は練習日にテストしたグラファイトデザインの新シャフトと思われるツアーADシリーズの『FI』をドライバーに投入している。「先週、チーピンが止まらなかったので替えました」という理由から、試したところ好感触。安定したティショットにつながった。

開幕時のQTランク49位から、リランキングで35位まで浮上。夏場の試合にはほぼ出られる見通しが立った。心身ともに手応えを感じている今週。目標を聞かれると、「最近はずっとが悪かったので、“たまたま良かった”じゃなくて、自信を戻せるようなゴルフを4日間したい」と話す。かつて“天才少女”と呼ばれた金田は35歳にして進化を続けている。たくさんの変化を積み重ねて、納得のいく結果へとつなげていきたい。(文・高木彩音)

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