<ヤマハレディースオープン葛城 事前情報◇31日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6510ヤード・パー72>
大会史上初の連覇を狙う“飛ばし女王”穴井詩が頭を悩ませている。「3つの中から決まりそうです」。エースドライバー選びの話である。
クラブ契約フリーで、毎年この時期は、複数メーカーの最新モデルをテストしている。今季も開幕戦から複数のモデルを試合で使ってきたが、今週はテーラーメイドの3本になった。昨年使っていた『Qi35』と最新モデル『Qi4D』のロフト違いの2本だ。
「今週は昨年のモデルは使わないので、ロフト違いの2本で迷っています」。シャフトはともにフジクラ『スピーダーNXゴールド50S』。開幕からテストを続けるロフト角9度表示のリアルロフト8.2度と、今週から新たに仲間入りした表示もリアルもロフト8度の2本だ。
ヘッドスピード47m/s以上の穴井は、ドライバーのこだわりが強い。シャフトは45.75インチでヘッドバランスは『C7』と女子では少ない軽さ。「ヘッドが重いと意図しない動きをするんです」と、ヘッドの動きをコントロールしやすくして自身のスピードで飛距離を出している。
最新モデルもその数値に合わせている。ロフト角7度台を使っていたこともあるが、「ロフトが立っていると下からあおる打ち方になりやすい」と、最近は8度台前半を好む。
わずか0.2度の違いだが、「キャリーが出るのは8.2度の方だけど、8度の方が振りやすく感じます」と繊細な差がある。「初日は8度で行こうと思っているけれど、雨だと滑りやすいので、8.2度にするかもしれません。しっかり振らないと8度は球が上がらないので、レインウエアを着たら振れるのか…迷います」。雨予報もあり、天気とにらめっこする形になりそうだ。
連覇がかかる今大会は、「コースは難しくて頭を使うけれど、イメージはいいです。狭いので集中してティショットも打っていける」と、相性はいいが油断できないコースと話す。これまで13回出場して2勝を含むトップ10入りは4回。一方、予選落ちも4回ある。
「わたしにとっては中間テストみたいな大会ですね。オフにやってきた練習がどうだったか試されるみたいな感じ」と、シーズン序盤に訪れる試される場ともとらえている。
ドライビングディスタンス部門では過去に2度、1位を獲得したことがある。昨季は261.23ヤードを記録したが、わずか0.69ヤード差で神谷そらに敗れた。今季はまだ序盤だが、263.61ヤードで1位に立っている。「まだまだ、これからですよ」。大会連覇とともにエースドライバー選びにも注力する。(文・小高拓)
