<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 2日目◇11日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
2026年の日本初戦はトータル3オーバー・67位タイで予選落ちという結果に終わった。渋野日向子は、「シャンクはしたし、OBもあったしすごく残念。めちゃくちゃ悔しいラウンドだった」と苦い表情を浮かべた。
10番からスタートすると、いきなりピンチが訪れた。右ラフから打った11番パー4の2打目が、大きく右のロープ外に飛び出した。木が生え、地面がむき出しの傾斜下から放った3打目は、なんとかグリーンに乗っただけ。ここで3パットでダブルボギーを叩いてしまった。16番パー3ではグリーン外から狙った5メートルを決めてバーディを奪ったが、直後の17番パー5のティショットが右へのOBになり、2つ目のダブルボギーに。後半も1つ戻すのが精いっぱい。無念のホールアウトだった。
思うように体が動かなかった一日。上半身主導のスイングで「タイミングを合わせることができなかった」と振り返る。さらに「シャンクが早めに出てしまって、そこから怖くなってしまったところがあった」とも。フェアウェイキープ率は前日の57.1%(8/14)を下回る50%(7/14)。ミスがスコアロスに直結するなどショット面で苦しんだ。
午前7時50分のスタート。それも上位争いから遠い“裏街道”と言われる10番からのスタートでも、多くのギャラリーに背中を押してもらった。「最終ホールは1打目が入れば予選通過という状況。落ちるのが確定しているのにあれだけの声援や、クラブハウスに行くまでの声援は、かなりきますね」。そして次々と悔しさと感謝の感情がこみ上げてくる。
「下を向いてしまうことが多いけど、それがアホらしくなるくらい、応援してくれる人たちはポジティブ。本当に個人競技じゃない。あの帰り道はマジで泣きそうでした。当たり前ではないと分かっているから、早く結果を出したい。あの景色は忘れてはダメ」。戦い続けるための力をしっかりとチャージすることができた。
悲観的になってしまう結果ではあるが、「シャンクの原因は分かっている」など、課題をしっかりと頭で整理したうえで発した言葉も多い。場面、場面を切り抜けばアプローチなど納得できるプレーもあった。「一刻も早く修正しないと。早く修正しないといけないので、早く練習に行きたい」と、笑顔と冗談を交えるシーンもあった。しっかりと前を向いていく。
再び米国へ戻り、来週は16日からの「JMイーグルLA選手権」(カリフォルニア州)に出場。そこで成績を出し、現時点で出場が確定していない2週後のメジャー大会「シェブロン選手権」(23~26日、テキサス州)へ滑り込むことが目の前の目標になる。
「落ち込んでる場合ではないと自分では思っている。しっかりショットの修正だったり、大事なポイントを復習して頑張らないと」
この2日目のラウンド後には、大会が開催しているジュニア大会で優勝した小学生5人との交流イベントにも参加。子どもたちから質問を受けたり、一緒に写真を撮影したり笑顔と「かわいい」の声がたくさん出る時間も過ごした。
ここは「初心に戻れた。大人になると現実逃避しちゃうこともある。ああやって質問してもらうことで、自分の現状にも向き合える」という空間にもなったと話す。大事なことを再確認する2日間。それも糧に、再び主戦場へと戻る。(文・間宮輝憲)
