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右曲がりも左曲がりも駆使 小祝さくらが見据えるメジャー制覇の23年

入念な調整を行っている小祝さくらが今季の目標を語る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年2月19日 07時44分

小祝さくらが今季の目標を語った
小祝さくらが今季の目標を語った (撮影:佐々木啓)

昨年ツアー2勝を挙げて、メルセデス・ランキング7位にランクインした小祝さくら。新シーズンに向けて、スイングの調整を宮崎や海外で行っているが、昨年を振り返ってもらいつつ、今年の目標を語ってもらった。

2勝を挙げた昨シーズンは順調だったように思えるが、小祝としては満足できる部分と不満足な部分の両方あったシーズンだった。

「昨年はショットがあまり調子よくない状態でも、2勝をできたことはよかったと思います。その大会のときは、スイングが安定したのも要因だと思います。ただ、シーズン全体で見たら、ショット精度に課題が残りました」と結果よりも内容面での不安は拭えなかった。

「スタッツはあまりこだわっていないですが、今年は全番手のショット精度を上げないといけないですね。フェアウェイキープ率もパーオン率もよくなるといい。自分の思った通りの弾道が打てることが一番大事なんです。去年は左右どちらにも球が曲がることが多かったですから」

小祝といえば昨年、元々の持ち球でもあったドローからフェードへと変更したことが話題となった。今季はどんな球でスコアメイクしていくのだろうか?

「去年はドローからフェードに変えていろいろ会見で聞かれることが多かったですね。でも、今はドローもフェードもどちらも打つようにしています。ピンポジションや風向きとかで打つべき弾道は変わってきます。毎ホール、弾道をどちらで打つべきかを明確に決めてアドレスに入るようにしています。だから、どちらがナチュラルな持ち球だとかはないですね」

日によってスイングの動きは微妙に変わる。“今日はドローが出やすい、今日はフェードが打ちやすい”など、スイングの調子を練習ラウンドで見極めることが一番大事なのだという。重点的にその部分をチェックしながら調整しながら、厳しいセッティングの多い女子ツアーでは、両方を打つ技術がないと勝てないという。

「今はフェード、ドローとも差がなく打てるようになってきました。その部分はマネジメントをする上で楽に感じます。ただ、注意したいのが、打ちたい球の逆球が出てしまうこと。これが一番ダメです。フェードを打とうとして引っかけ、ドローを打とうとして(右へ)プッシュとか。それがたまに出てしまうので、なくしていきたいです。逆球を消して構えているのに、出てしまうとアイアンでピンを狙うときにマネジメントが難しくなります。その部分をレベルアップさせたいですね」

あらためて今季の目標を聞いてみると、やはりメジャー優勝という答えが返ってきた。「どの大会でもいいので、メジャーで勝ちたいです。8勝していますが、メジャーを取ったことがないので。日本女子オープンとか4大会は全部が魅力的ですよね。それと複数回優勝できたらいいですね」

その独特なコメントなどで注目されることが多い小祝だが、今年は中継で彼女がどんな球を打つのか? そのマネジメントをじっくり見てみるのも面白いだろう。(文・加藤雄一郎)

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