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内川聖一×福田真未 異業種スポーツ対談

新型コロナウイルス感染拡大により、開幕が大幅に遅れたプロ野球と国内女子ツアーだがようやくそれぞれ開幕が決定した。そんななか、2020年1月に合同で自主トレを行ったという福岡ソフトバンクホークスの内川聖一と福田真未のリモート対談が実現! お互いの印象から、スイング作り、調子が悪くなったときの脱出法までとことん語り合ってもらった。※2020年6月掲載

配信日時:2020年10月23日 15時00分

どうやってスイングを作り上げたか

内川:では、次は技術論ということで。福田プロはどうやってスイングを身に付けましたか? 言い換えるとしたら、自分がどういう感覚でスイングをしたらうまくいくようになりましたか?

福田:たぶん“反復練習”です。学生の時に打っていた球数が多かった。もう延々と同じ動きをずーっとやっていたので、それで身に付いたのかなと思います。

内川:形ができるまでの反復練習は絶対にあるよね。野球もそう。少年野球の指導に行った時とかに「きちんとした形を教えてくれ」とか「もっときれいに打ちたい」と言われるんだけど、それってゴルフだったらゴルフクラブだし、野球だったらバットになるんだろうけど、きちんと強く振れるということが前提とした上での“形”なんだよね。だから、まず振るという大前提の体の強さとか、きちんとバットやクラブが振れるというところがないと、形にこだわってもなかなかうまくいかないんじゃないかな、と思うよ。

僕の場合はプロに入るまではいかにいい形でインパクトするのかという練習は結構したね。直径30cmくらいの丸太を置いて、その丸太を金属バットでガーン! って打ったりするのね。ここでボールを受け止める、くらいの感覚かな。その丸太をきちんと力強く、当たって跳ね返されないようにきちんとインパクトを強く入るという感じで。インパクトの形というのをきちんと作ろうと思ってやっていた。それでプロに入ってからは、いろいろな感覚を教えてもらったから、例えば素振りではバットをこのコースはこうやって振ります、こうやって受けますっていろいろ振り方を意識しているところがあるんだろうけど、その振った中にボールが入ってくれば打てるでしょという考え方になったこともあるし。いろいろあるよね、スイングの作り方というのは。

福田:そうですね。私がジュニアの時は、とりあえず飛ばすことを覚える、みたいな感じでした。とりあえず振る力、振ることだけを永遠にやっていたので、そこから徐々に体ができて、“スイングの形”という状態になって、ときにはその“飛ばす”という感覚が身に付いていました。それですごく形が、感覚が、固まっていった感じはありますね。

内川:そうだよね。やっぱりいきなり“形”から入ってしまうと、どうしてもそれ以上強く振ったりというのがなかなかできなくなってくるような気がする。スイングもそうだけど、小さい物から大きい物を作るのって結構難しいじゃん? いきなりヴォーン! って振ると体を暴れさせちゃったりとか、力が入るところを全部無視して全部使って打っちゃったりとかというのがある。だから、子供のころからきちんと“大きく振る”という中から小さい物を作り上げていくほうがいいんじゃないかなって気はするね。ゴルフはちょっとわからないけど、野球の場合は。

福田:ゴルフもそうだと思います。

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