国内女子ツアーは先週の「ブリヂストンレディス」を終え、リランキング争いに動きが見られた。

非シード選手を対象に、QTで決まった優先出場順位をシーズン中に並び替えるリランキング制度が導入されている。設定された試合終了時点のランキングに応じて、中盤戦以降の優先順位が変動。フル出場できる目安は、上位30～35位以内と見られる。

フル出場権獲得圏内にジャンプアップする大きな変動はなかったが、順位を大きく上げたのがルーキーの吉田鈴。9位タイと今季初のトップ10入りを果たし、61.50ポイント（pt）を獲得。累計133.11ptに伸ばし、20位から9位に順位を上げた。

昨年のメルセデス・ランキング56位により前半戦戦出場権で戦う笠りつ子は、19位タイでフィニッシュ。29.62ptを加算して累計88.35ptとし、20位に浮上。中盤戦出場を盤石なものにした。

出場4試合目で初めて予選を通過したルーキー・手束雅は初ポイントを獲得。11.62ptでリランキングは53位。QT42位を下回る位置につけており、正念場は続く。

ルーキーでボーダーラインにつけているのが、32位の青木香奈子。今週の「リゾートトラスト」は主催者推薦で出場予定で、第1回リランキングまでに出場が決まっているのは今大会がラスト。41位の寺岡沙弥香、60位の六車日那乃らルーキーも出場機会が限られているため、ここで安全圏に浮上できるようなビッグポイントを獲得したい。

1位は菅楓華（553.19pt）。2位に荒木優奈（439.70pts）、3位に葭葉ルミ（337.29pt）、4位に入谷響（279.59pt）が続いている。非シード選手で今季優勝を挙げた工藤遥加、菅沼菜々は、来年末までの出場権が確定したため“卒業”した。

今年のリランキングは、第1回が6月20～22日開催の「ニチレイレディス」（千葉県・袖ヶ浦CC新袖C）終了後、第2回が9月26～28日開催の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」（宮城県・利府GC）終了後に実施される。

【主なルーキーの暫定リランキング】
2位：荒木優奈　439.70pt、QT37位
4位：入谷響　279.59pt、QT18位
9位：吉田鈴　133.11pt　QT36位
11位：都玲華　120.67pt、QT53位
12位：徳永歩　117.83pt、QT14位
14位：中村心　110.12pt、QT74位
32位：青木香奈子　33.36pt、QT134位
41位：寺岡沙弥香　18.94pt、QT54位
53位：手束雅　11.62p、QT42位
60位：六車日那乃　4.81pts、QT66位
61位：永田加奈恵　4.80pt、QT6位
62位：加藤麗奈　4.70pt、QT104位