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パッティング“覚醒”で復調の兆し 後藤未有が久しぶりの上位争いへ「まずはゴルフを楽しむ」

ツアー未勝利の後藤未有が首位と4打差の9位で最終日を迎える。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年8月24日 09時00分

後藤未有は首位と4打差の9位で最終日を迎える
後藤未有は首位と4打差の9位で最終日を迎える (撮影:上山敬太)

<CAT Ladies 2日目◇23日◇大箱根カントリークラブ(神奈川県)◇6652ヤード・パー72>

1年でのシード復活を目指す後藤未有が「69」をマークし、トータル5アンダー・9位タイの好位置につけている。5月末に地元・福岡開催の「リゾートトラストレディス」で今季2度目のトップ10入り(7位タイ)を果たしたが、その後はまさかの絶不調。それでも、シーズン終盤に向けて復調の兆しが見えてきた。

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最終18番をバーディで締めくくった後藤は「きょうのコンディションでノーボギーは自分で自分を褒めたいですね」と納得のラウンドだった様子。グリーン手前からピタリと寄せた18番の3打目を振り返り「自分でもウマって思いました」と自画自賛だった。

昨季はメルセデスランキング(MR)66位に終わり、2年守ったシードから陥落。今季序盤はまずまずの滑り出しで、リゾートトラスト終了時点ではMR41位とシード圏内につけていた。ところが、以降の出場10試合では予選落ち8回、最高成績は先週の50位と低迷。ランキングは74位まで後退してしまった。

「パットが打てなくなって、パットが入らないとこんなにスコアが出ないんだって感じでした」。チャンスにつけてもバーディが奪えず、次はさらに近くにつけなければと、ショットにプレッシャーがかかる悪循環。「プライベートな時間もゴルフのことを考えてしまって楽しくなかった。気分転換に遊びに行こうと思っても、そんな時間があるなら練習しろよって、SNSのアンチコメントみたいな言葉を自分で自分にかけてしまっていました」。

それでも、1カ月前の「大東建託・いい部屋ネットレディス」の試合後の練習で「パッティングが覚醒しました。予選落ちした後なので『遅いよ』って感じでしたけど(笑)」。まだ結果には繋がっていないが、「やっとゴルフが楽しくできるようになり始めた」と手応えを感じている。

シーズンを通してプロキャディの清家充広さんにバッグを預けているが「気分を変えたかったので、無理を言って3週間お休みしてもらいました。今週は友達に担いでもらっています」。このままいけば、調子を取り戻して、コンビ復活の日を迎えられるだろう。

久しぶりに上位でプレーする最終日に向けては「頑張らなきゃ、頑張らなきゃって思うとまた楽しくなくなっちゃうので、気負わずにまずはゴルフを楽しみたいですね」。楽しんだ先にきっと結果もついてくる。(文・田中宏治)

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