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苦悩から解放された有村智恵 日本復帰後「一番いいスイング」ができた理由【辻にぃ見聞】

苦悩から解放された有村智恵 日本復帰後「一番いいスイング」ができた理由【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2018年7月17日 18時57分

辻村氏は、有村に次いで2位タイとなった青木瀬令奈のスイングにも注目した。今季は4〜5月にかけ「フジサンケイレディス」5位という成績は残したものの予選落ちも目立ち、「なかなか目に見える結果がでない」と苦しんでいた青木。しかし辻村氏は、今大会を通じ「ヘッドスピードが戻ってきた」と、その変化を感じ取った。

青木のコーチ兼キャディの大西翔太氏は、好調に過ごした大会の要因をダウンスイングで“シャフトを立てて下ろすこと”と、“腰が引けて、右足に体重を残すのを防止すること”という「ショットの調子のバロメータとなる2点をしっかりと確認できています」と説明した。

この技術的な部分以外にも辻村氏は、「選手1人では、どの道に行っていいか迷うときが絶対にある。それをずっと見てくれる人がいることで、正しい道に進める。クセも知っているし、選手は道を間違えるととんでもないところに行くから、その存在は大きい」と、この大西コーチの存在の大きさについて話した。

「青木選手は15番で1.5mのバーディパットを外したことで、次のホールでピンを狙わざるを得なくなった。ピンを右にふってある難しいホールで、右にポロっと外してボギー。最後の勝負のあやは15番でしたね」

有村と青木の明暗を分けた場面についてこう話したが、そのプレー内容から「この2人は後半戦が本当に楽しみな選手」ということを感じとった大会になった。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子比嘉真美子藤崎莉歩小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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