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初優勝のショットメーカー岡山絵里に見る、前傾を崩さない技術【辻にぃ見聞】

初優勝のショットメーカー岡山絵里に見る、前傾を崩さない技術【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年5月29日 17時52分

基本的なことだがプロでも難しい前傾角度のキープ。その肝は上半身ではなく下半身にあるという。「岡山さんはスイング中一切足が伸び上がりません。前傾が崩れてしまう人はスローでスイングを見ると左足が伸び上がる人が多いんです。また前傾を意識しすぎて上半身に力が入ってしまうことも体が起き上がってしまう原因の1つです。足の裏から地面の力を感じるイメージで低い重心を保っているから、常にひざに余裕を持って伸び上がることがない。前傾角度でお悩みのアマチュアの方は、上半身ではなく下半身を意識してみてください」

■プロの壁を1つ超えた勝みなみ 明らかに飛距離が伸びている
一方のプレーオフで敗れた勝みなみからは殻を破った強さを感じたという。「去年まではコンパクトなスイングでちょっと非力だな、と思うところがありましたが今年は飛んでいますね。ドライビングディスタンスで10位という数字がそれを物語っていると思います。しっかりとオフにトレーニングして、これだけ連戦であっても体が細くなっていません。いいトレーニングができていると思います」

続けて、「そのトレーニングをして強くなったものを活かすことを覚えた印象です。手と足のタイミング、バランスがいいですし、腰とクラブの回転スピードも合っています。何よりしっかりと振り切れていますね。これも去年までなかった部分。15歳で優勝したときからプロの難しいセッティングを経験したことで、だんだんと萎縮していた印象が強かったですが、今はしっかりと振り切れています。1つ壁を越えた感じですね。平均パット数も3位。飛んでパターが入るんですから、優勝はもう目の前ですね」

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子比嘉真美子藤崎莉歩小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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