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上田桃子は猛追届かずも…9番ホールで見せた進化の証し

上田桃子は猛追届かずも…9番ホールで見せた進化の証し

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2018年5月27日 19時13分

上田桃子は最終日「66」 優勝へ確かな手ごたえを得た
上田桃子は最終日「66」 優勝へ確かな手ごたえを得た (撮影:上山敬太)
リゾートトラスト レディス 最終日◇27日◇関西ゴルフ倶楽部(6,569ヤード・パー72)>

普段、上田桃子を見ている人からすれば、珍しい光景だったかもしれない。4打差を追いかけてスタートした最終日、順調にスコアを伸ばして迎えた9番ホール。決して簡単ではない、ピン手前5mを沈めて4つ目のバーディを奪ったが、上田はギャラリーに対して左手をサッと上げただけだった。

【写真】「愛ちゃん、おめでとう!」上田桃子が新女王をハグで祝福

これまでであれば、優勝争いに加わる1打にガッツポーズが出ていたに違いない。それでも冷静でいたのは「勝負は後半からだと思っていた」。サンデーバックナインに集中力を爆発させる。それが今の上田のテーマだからだ。

「今年は初日、2日目にすごく集中できてしまう分、(最終日に)余力がない」と感じていた先週、鈴木愛がコーチと「勝負はバックナインだよ」という会話をしていた。「私は金曜日から勝負をしていたなって。“日曜日のバックナインでいい位置にいたら勝負をかけたいなぁ”くらいの思考に切り替えました」。その結果、先週の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」では優勝に届かなかったものの「69」。今季、自身の最終日における平均ストロークを2打以上、上回るスコアを出した。そして今週も同じように実践したというわけだ。

「もう少し後半のホールで伸ばしたかった」と心残りは多少あるものの、「ナイスラウンドだった」と、後半も2つ伸ばして今季のベストスコアとなる「66」をマーク。トータル11アンダーの3位タイでフィニッシュした。バーディが出やすいコースであることを差し引いても、手応えを感じられるスコアだ。

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